高大連携講座「動物細胞を見てみよう!」


 今日は本校と地元大学医学部との連携講座を実施しました。講座のタイトルは「動物細胞を見てみよう!」。1年生6名、2年生7名が参加しました。細胞観察といえば、植物細胞が定番です。動物細胞の観察はこれまで「ヒトのほお細胞」ぐらいでしょうか。本講座では、細胞骨格(アクチンフィラメント)、核(DNA)、細胞接着分子(カドヘリン)を蛍光染色して動物細胞を観察します。動物細胞はマウスの培養細胞です。


 実験操作は、次の手順で行います。

 固定(ホルマリン) → 透過(界面活性剤) → ブロッキング(ウシの血清タンパク質) → 一次抗体 → 洗浄 → 二次抗体 → 洗浄 → 包埋 → 蛍光顕微鏡による観察

    


 ブロッキングからの操作は、机の上に広げたパラフィルムの上で行います。特に難しい操作はありません。培養細胞を固定した円形のガラスを、パラフイルムの上にのせた各種溶液に浮かべて移動させます。生徒はマイクロピペットを使うことを大変喜んでいました。いつもの生物実験ではスポイトを使っているのですから (^_^) 。操作は特に難しいものはありませんでしたが、その意義を理解することが難しいようでした。特にブロッキングや二次抗体についてです。ですが、先生が生徒とやりとりしながら、うまく理解できるようにしてくれました。



 右の顕微鏡写真が今日の成果です。A)細胞骨格(アクチンフィラメント)が緑色、B)核が青色、C)細胞接着分子(カドヘリン)が赤色に染められました。D)はA)〜C)の写真を重ねたものです。黄緑の部分は、カドヘリンとアクチンフィラメントの分布が重なっている部分だと思います。生徒も自分で操作した結果がはっきりと見て取れるので、達成感がもてたようです。


 生徒たちに親しく接し、分かりやすく教えてくださった先生方に厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。厚かましくも、来年度についても講座をしてくださるようにお願いをしました (^_^) 。


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