学力向上職員研修会

ote2007-07-26



 今日は大学の教育学部の先生を招いて職員研修会が行われました。内容は、「本校の学力向上の取組にむけて」というものでした。短時間で、多くのことを教えていただきました。先生は、まず、「本日お伝えしたいこと」という結論を最初に話され、「なぜそのように考えたのか?」ということを説明されました。なるほど、こんな展開があるんだと感心しました。


 結論は大きく三つありました。一つ目は、一単位時間を生かす授業についてでした。

  1. 生徒の授業評価、生活実態調査を踏まえて、生徒の特性やニーズにあった授業の構成を考えること。
  2. 授業と家庭での学習時間が限れているので、生徒を有効にかつ無理なく学習させるには教科間の相互理解が必要であること。
  3. 生徒の中でも、話だけで学習内容を理解できるもの、テキストで理解できるもの、図があれば理解できるもの、まとめのプリントがないと理解できないものなど思考スタイル・認識スタイルが様々なのでそれを考慮して授業スタイルを考えること。
  4. 教員が学習のゴールは意識しているものの、スタートについてあまり意識していないこと。実際は各生徒でスタート地点は異なっている。


 二つ目は、生徒のメタ認知の育成でした。つまり、学び方を学ぶということです。

  1. 考査や模擬試験の在り方について生徒に理解させ、それを基に学習を進めていくこと、
  2. 先輩の学習での成功体験を聞かせ、模擬成功を体験させること。
  3. 学び方の支援として、社会情緒的戦略を重視すること。生徒相互がかかわる学習を行うことによって伸びていく。


 三つ目は、教育システムの検証についてでした。

  1. 各学校行事がその時期にある理由、また内容について問うていくこと。
  2. 考査、校内実力テスト、模擬試験の関係や、それらを生かす方途についてまた、このことが生徒に理解されているかについて。


 先生の話は、よく本校について精査した上の話でしたので、身近にかつ具体的に聞くことができました。今日の講演内容を自分の授業や生徒の実態と照らして、授業の工夫改善を行っていこうと思いました。また、学力向上は、当たり前の話ですが、認識を学校全体で統一しなければならないことを再認識しました。教育システムなどは、検討の結果変更をしなくとも、検討内容を共有することが大切だと思います。


 今日の講演は、その内容とともに、人に分からせる話し方という視点でも参考になりました。ありがとうございました。


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