わたしもできる(かな)、ワークショップ


授業にいかす教師がいきるワークショップ型研修のすすめ

授業にいかす教師がいきるワークショップ型研修のすすめ

 


 「授業にいかす教師がいきるワークショップ型研修のすすめ」を読みました。この本は、理論編と事例編に分かれており、その両方を合わせて読むことによって、ワークショップのイメージがわきにくい方でも、その雰囲気を知ることができます。


 また、実際にワークショップをやってみたいなと思っている方には、ワークショップ型研修の実際として、コーディネーターの進行の仕方が、セリフまで記されているので、「いっちょやってみようかな」という気にさせてくれます。


 ある一つの問題解決のための、セブンクロス法*1パレートの法則*2に基づいた考え方など、教育と関連付けて考えられるなんて、目からウロコです。


 わたし自身、ワークショップのコーディネーター役は、2回ぐらいしか経験がありません。一回は、10年ほど前、高校のHRで、「なぜ家庭学習ができないのか」というテーマで、KJ法を行いました。この時、出た内容に対する対策をわたしがまとめてしまいました。この時、さらにワークショップを行って生徒自身に課題解決をさせれば、より充実したものになったと思います(1時間では無理ですね)。


 あと、齋藤孝さんが提唱しているマッピング・コミュニケーション*3を、理科教育にかかわって行いました。この時には、各グループからの意見をまとめていくのに四苦八苦しました。


 コーディネーターには力量が必要です。ワークショップの内容にかかわる深くて広い知識と、出された内容を巧みに判断したり、まとめる力が必要となります。そして、参加者にうまく振り返りをしてもらう技量は特に必要ですね。


 この本、授業や校内研修でワークショップをやってみようと思っている方には、ズバリおすすめです (^_^) 。


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*1:7×7の表をつくり、具体的に解決すべき7つの下位課題を重要な順に左から右へ並べ、それぞれの下位課題に対するアイディアを重要な順に上から下へ並べる。

*2:重要度の高い上位20%の課題に集中すれば、問題全体の80%を効率的にカバーできるという合理的な思考法。

*3:中央にキーワードが書かれた白紙に、そのキーワードを中心に、お互いが気付いたことをマップ的に書き加えて議論をすすめていく。