ドラゴン桜とコーチング


 ドラゴン桜の桜木は、「受験以外にきめ細かく進路指導をしよう」という高原にたずねます。

「目の前に飢えて疲れている人がいます。あなたは魚を釣ってあげますか? それとも釣り方を教えてあげますか?」

高原は答えます。

「それは・・・・・・もちろん魚を釣ってあげます。」

国語教師の芥山は言います。

「高原先生、それではあなた、教師失格だ。それは生徒を全く信頼していないということにほかならない。」


 魚を釣ってあげるのはヘルプで、釣り方を教えるのはサポートです。魚を釣ってあげることは、すぐに相手を救えるので、一見親切に見えます。しかし、魚の釣り方を知らない相手は、永遠に自分の力で生きていくことはできません。
 教師と生徒に例えると、サポートをする教師は、生徒に学ぶ能力があることを前提にして、生徒が目標を達成できるように指導するのです。これは、「コーチング」をするときの姿勢です。


 ドラゴン桜を読んで、少しコーチングについて知識を入れておこうと思い、菅原裕子「コーチングの技術」を買いました。するとなんと、上の話がそのまま載っているではありませんか。
 また、第7巻67時限目の大学受験相談の話も、同じ本の、コーチングにおける「聞く技術」というところに載っていました(◎_◎;) 。ネタは、この本からだったのですね。


 最近、「コーチング」という言葉をよく耳にします。「コーチング」とは、相手のやる気や潜在能力を引き出し、目標を明確にし、その人が目標達成できるようにサポートするコミュニケーション技術です。
 「コーチング」は、当たり前のようで、そうでいて、意識しないとできないことですね(今のわたしには)。


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コーチングの技術 (講談社現代新書)

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