『どうしてそんなことを聞くの』 −公正な採用選考のために−



 先週の人権HRの続き、今日は面接についてです。まずは、生徒と模擬面接。視聴覚室で全生徒が見ている中、前に2席置いて、そこに生徒とわたしが座って模擬面接をしました。


 普通の面接に、故意に血液型、購入新聞、本籍地、尊敬できる人物、父親の仕事などを入れて聞いていきます。事前に模擬面接をする生徒とは打合せをしておきました。見ている生徒には、不適切な質問があったらチェックするように言いました。そして、生徒に不適切な質問とその理由を聞いていきます。理由については、「仕事と関係ない」「就職とは関係ない」と答えます。ありゃ、また元に戻っている。前の時間、あれほど確認したのに。


 その後『どうしてそんなことを聞くの』というDVDを見せました。人事部が会社のエントリーシートの在り方を見直すなかで公正な採用選考について考えるというものです。このDVDを通して、先の不適切な質問事項について、なぜ不適切なのかが分かります。ストーリー仕立てになっているので、理解も進みます。


 大学入試の面接でも、不適切な質問があります。問い合わせをすると、担当者の口がつい滑ったというものが多いようです。生徒の立場に立つと、「つい」では済まされないこともあるのです。不適切な質問には、言いにくいけれども「このことについては、学校で答えなくてもよいと指導されています」と答えるように話をし、その後のことは、学校が全力で大学側に抗議する旨を伝えました。不公正な選考をなくすためには、全員が同じように行動しなければなりません。


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