自分へのおみやげ

「先生、そのネクタイもニュージーランドで買ってきたんですか」

生物の授業の時に、生徒に聞かれました。

「そんなに、ネクタイばかり買ってどうすんねん。これは前から持っているネクタイや。買ったネクタイは昨日の１本だけ」

「ニュージーランドで自分のために買ってきたものが、ネクタイのほかに一つあるやけど。ちょっと先生には似つかわしくないんやけど」

少しためらいましたが、カッターの首の部分に手を差入れ、あるものを引っ張り出しました。

すると、爆笑　((＾Q＾)v

「やっぱり先生には似つかわしくないな。これはニュージーランドの先住民であるマオリのお守りで、グリーンストーン、つまりヒスイという石でできています。形によって意味があるやけど。この形はシダの新芽を表していて、”成長”とか ”可能性”といった意味があります。ちょっと高かったけど買いました。３４０ドルです」

　生徒は私がペンダントをしていることに爆笑しました。そりゃそうですよね。次の掃除の時間、先生ペンダント見せてくださいと女生徒がやって来ました。生徒は私がしていたペンダントなので、おそるおそる触っていました。そして、「先生、似合っていますよ」と言ってくれました　＼(^O^)／　。

　ちなみに、ペンダントはシャツの下にいれているので外からは見えません。ペンダントの直径は４ｃｍ弱です。

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