クラスへのおみやげ



 2週間振りの教室です。SHRのチャイムが鳴り、ためらいましたが「キオラ」とあいさつをしました。すると一瞬間があいた後笑いが。「キオラ」とはマオリ語で、「おはようございます」「こんにちは」というあいさつにあたります。「元気でしたか」と声をかけ、おみやげを出しました。キーウィのぬいぐるみです。「クラスのマスコットにしようか」と学級文庫の本棚の上に置きました。「5時間目に生物の授業があるので、残りのおみやげはその時に」とSHRを終えました。


 5時間目、生物の時間です。「キーウィのぬいぐるみはおみやげの第1弾。おみやげは第4弾まであります」と言うと、「え〜」という驚きの声が。第2弾はキーウィのドライフルーツがたくさん入ったチョコレート。第3弾はキーウィのキーホルダー。いろいろな色があるので、貴重品袋に入れて中を見ずに一つずつ取らせました。みんな喜んでキーホルダーを取り、友達の色と比べています。第4弾。それはニュージーランドの1ドル硬貨です。「表は国家元首エリザベス女王、裏はキーウィです」と言うと、笑いが起きました。おみやげが最初から最後までキーウィだからです (^0^) 。


   
   


 ニュージーランドは他民族からなる国家です。街を歩いているとヨーロッパ系、マオリ、パシフィカ、南アジア、東洋系といろいろな肌、顔つきの人たちに出会います。生徒には、「日本人ばかりという同じような民族などが集まっている環境は、世界ではあまりない。一度世界を見ると自分の視野が広がったり、価値観が変わったり、人生観が変わったりするかもしれない。このコインを見えるところに置いて、いつかは自分も世界へ出るぞと思ってほしい」と話をしました。


 「おみやげ満足しましたか」と生徒に聞くと、うんうんとうなずいていました。帰りに「先生ありがとう」とか、「キーホルダーの色いいわ〜」と言ってくれる生徒がいました。おみやげを買ってきた甲斐がありました (^0^) 。


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