「ゆずり葉」人権映画鑑賞会



 今日は授業2限と人権映画鑑賞会です。今年は「ゆずり葉」という映画を鑑賞しました。この作品は、財団法人全日本ろうあ連盟の創立60周年を記念して製作したものであり、次のことを目的として全国的に上映運動を展開しています。

  1. ろう者についての理解や啓発と手話の普及を図ること
  2. 親や子どもたちに夢を与えること、
  3. 新しい映像文化を創造すること


 最初は、「全日本ろうあ連盟の創立60周年記念映画なんて、この映画おもしろいんやろうか」という感じでしたが、始まってみるとずっとスクリーンにくぎ付けでした。下は上映中に私がメモしたキーワードです。

回覧板、先代社長、自分を責める、がん、連絡手段、けんか、役を演じる、聞き取り検査、署名、法の下の平等、俺たちの世代、フィルム完成、筆談ホステス、気持ちが通う、茜空、夢−現実・こわい、こども、結婚、映画−手話、家を出て行きなさい、自分自身を発見するチャンス、なんで反対の方向へ、「ゆずられて、ゆずって生きていく」


 映画の後、ホームルームが50分ありました。私がHRへ行ってみると、休み時間というのに、朝配ったシートに鑑賞文を記入していました。真面目なクラスなんですね (^_^) 。シートに記入させた後、植物のユズリハの話をし、上述のキーワードを使って映画を振り返りました。そして、彼女役をしていた今井絵理子さんを取材した琉球新報の記事を紹介しました。彼女の4つになる息子さんが重度の難聴であることにかかわる記事でした。今井さんはそんなこともあり、この映画に出演すること決めたそうです。


 最後に、鑑賞文から一番自分が言いたいことを確認させ、一人一言ずつ発表しました。多くの生徒が「当たり前が当たり前ではない」「障害のある人でも活躍できる社会をつくらなければならない」「手話を覚えて、耳の聞こえない人たちとコミュニケーションをとることが大切だ」という内容で話をしていました。せっかく発表をしているのですから、「じゃどうやって」と言うことまではその場では問いませんでした。「いずれ、社会の中核として活躍するみんなが、そのようなことを頭の片隅おいて仕事に取り組む必要あるのではないか」と話をしてLHRを終えました。


 映画のストーリーは縦糸横糸が綿密に組み合わさっており、ここまで凝らんでもというシーンが何カ所かありました (^_^) 。でも、見る者の気持ちをつかむ内容でした。わたしも年齢のためか、ウルウルと来てしまいました。生徒にとっても、これから先の人生を照らしてくれる映画であったように思います。熱演した役者さん、スタッフに敬意を表したいと思います <(_ _)> 。


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