北海道修学旅行3日目 − 札幌そして帰路 −


 昨晩、「明日の大倉山、晴れたら”晴れ男”と呼んでください」と副担の先生に言っていました。3年前も、雨の予報だったのですが、一度も雨に降られませんでした。今日は「大倉山シャンツェミュージアム」から「時計台」(車窓)、テレビ塔で解散して自由行動、そして帰路へ という段取りです。



 朝起きると曇り、朝食を取っている間に晴れ間も見えるようになりました。本当に私は晴れ男です (^-^) 。大倉山への道中、ガイドさんは札幌オリンピックの話をしますが、生徒たちにはピンとこないようです。それはそうでしょう。笠谷、金野、青地の「日の丸飛行隊」の活躍は、私が小学校5年生の時ですから。こちらは宮ノ森シャンツェですが。さて、大倉山シャンツェに着くと、生徒はジャンプ台のスケールにびっくり。雨が降ったらと心配していたリフトも順調に動き、生徒たちはおそるおそる乗っていました。展望台の眺めもばっちり。左前方に札幌の街がせまって見えます。次に「ウインタースポーツ・ミュージアム」。ジャンプ、距離スキー、ボブスレーの各シミュレーションに興じていました。私はジャンプをしましたが、タイミングが悪く80m。ほとんどの生徒に負けてしまいました。1時間半ほど大倉山にいました。



 その後、時計台を車窓で見た後、テレビ塔へ。そこで解散です。生徒たちの多くは、ラーメン共和国へ出かけました。私は副担の先生もラーメンを食べに出かけました。どこへ行けばよいか分からなかったので、ガイドさんに「千寿」という店を紹介してもらいました。迷いながらも到着。私は「味噌チャーシュー」、副担の先生は「塩」を注文しました。待つこと5分。ラーメンが運ばれました。まずはスープを一口。これは濃い。昨日札幌でラーメンを食べた別のクラスの先生の言うとおりでした。私は濃いのは苦にはなりません。麺は緩めの縮れ中太麺。とろけるようなチャーシューが6枚ほど入っています。また、煮卵が2つに割られ入っています。ラーメンの批評は私にはできませんが、まあ、トータルでまとまっているとでもいえばよいのでしょうか。美味しかったです。11時半に店に入りました。入ったときには4人ぐらいしかお客さんがいませんでしたが、10分で満員となり、出るときには行列ができていました。



 副担の先生と別れ、北海道大学の総合博物館へ足を伸ばしました。博物館の是は「拓く、究める、そして未来」です。新渡戸稲造札幌農学校の使命を「農業の専門家ばかりを造るのが目的ではなく」、「開拓というものは、必ずしも土地ばかりの開拓ではなく」、「人文の開拓もあった」として、あらゆる方面での人材養成の重要性を述べています。これが北大に根付いている建学の精神となっています。それを礎に、この博物館では、6つの北大歴史展示、11の学術テーマ展示や4つの資料展示がなされています。これを見ながら思ったことは、歴史を振り返ることの大切さです。まさに温故知新。本校も115年の歴史がありますが、ここしばらく進学実績だけが引き合いに出され、凋落傾向にあると言われています。このあたりで北大のように、学校の歴史をひもとき、そこから学ぶべきものを生徒も教員も共有しなければ次のステップに入れないように思います。脱線しかけているので元に戻ります。大学のスケールが大きい。私は教員養成系の単科大学だったので、このような総合大学にあこがれを感じてしまいます。生徒の中にも北大へ足を伸ばしたものもいます。また、羊ヶ丘展望台へ行った生徒もいました。


 2時半にテレビ塔で再集合。小樽と違って行動エリアが広いので心配していましたが、時間内に無事集まることができました。ここからは帰るのみです。新千歳空港に戻り、宅急便にしてカウンターに預けます。先に到着していた私たちAコースよりも先に機内に乗り込む別コースの段取りがうまくできておらず、後から機内に入る私たちAコースが早く荷造りができてしまいました。ということで、先のクラスがカウンターへ預けるまで、かなり小1時間待ちぼうけを食らうことになりました (-.-#) 。前日の打合せではこの荷造りが話題となり、チーフ添乗員から別コースにはスムーズに行くように連絡しておくと言うことでしたが。なぜ。出発時間ぎりぎりに搭乗が完了し、少し遅れての出発となりました。


 伊丹空港に到着し、バスに乗り換えて一昨日の集合地点へ戻ります。ここで「お土産交換」です。生徒には旭山動物園でバスを下車するときに500円ずつ配りました。これで北海道ならではのお土産を買っておきなさいと。飛行機の中であみだくじをつくり、プレゼントをもらう順番を決めました。到着後のトイレのための待機時間にプレゼントを集めました。そして、バスの中で修学旅行委員の2人に進行役となってもらいプレゼント交換を行いました。1人がプレゼントを手に持ち、もう一人がマイクでそのプレゼントをもらう人を発表し、プレゼントをもらった人は何をもらったかを発表し、みんなで拍手をするということを繰り返していきました。動物のキーホルダー、六花亭のチョコレート、まりもっこり、硝子細工など。最後にはサプライズで、かっこいい添乗員さんにもプレゼントが渡されました (^_^) 。プレゼントの交換とともに修学旅行の思い出が交換ができたように思いました。



 本当に天候に恵まれた修学旅行でした。生徒の諸君には、日程上窮屈な動きとなりましたが、様々な経験・見聞が広まった思います。窮屈だった面はご容赦を。今度は自分で休暇を取り、自分のお金で、一人で、友だちと、家族と一緒にもう一度同じ場所を訪れてほしいと思います。この修学旅行の各場所で見せた生徒たちの笑顔が、はしゃぎ振りがこの修学旅行の成功を表しているのではないでしょうか。今回Aコースのチーフとして担任を兼ねての旅行でした。自分のクラスだけでもいい加減ですのに、4クラスの動きを見ながらは荷が重かったです。各クラス担当の先生方、添乗員の方々、看護師さん、ドライバーさん、ガイドさんの協力を頂いて、病人は出たものの大きなトラブルもなく旅行を終えることができました。本当にありがとうございました。


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