「つながる」 −卒業式−



 あいにくの雨模様。卒業式が雨なのは、何年ぶりでしょうか。私は巡視係で、朝一番は校門前での警備でした。「今日は休日だったけ」と思うほど、お父さんが結構来校されていました。きっと、自慢の息子、娘なのでしょう (^_^) 。


 校門前の警備の後は、3年生教室前の警備です。大丈夫だとは思うのですが、外部から多くの方が校内に入っているので、念のためにです。それが終わったのが11時ごろでした。そこから講堂へ行きました。3年生が退場してくるのを迎えるためです。ドアの前で耳を澄ますと、式は押しているようで3年生代表生徒の答辞でした。代表は前生徒会長で陸上競技部の生徒です。声の抑揚を効かせてスピーチをするものの、ところどころ感情がこみ上げてくるのでしょうか、少しつまります。すすり泣きの声も聞こえてきました。その後、「蛍の光」。そして、下級生の合唱に送られ、担任の先生を先頭に退場してきました。本当に卒業おめでとう。


 陸上競技部が下級生も含めて全員集合したのはもう2時ごろでした。クラスやその他の集まりがあったりでなかなか全員が揃わなかったからです。2年生の正副キャプテンからのスピーチ。卒業生の前正副キャプテンからのスピーチがあり、下級生から上級生に花が贈られました。また、卒業生から私たち顧問が記念品をいただきました。そして、最後に私が雑談も交えてスピーチをしました。

 陸上競技を通して学ぶことは多い。「つながる」ということも学んできたのではないか。自分を少し引いて見てみると、競技することを支えてくれた家族がいる。そこから引いて見てみると、3年生の仲間がいる。すなわちつながっているというだ。「つながる」ことは簡単のようで難しい。この学年は特に途中で競技することを断念した生徒が多く、残念であり、それがずっと気になっていた。また引いて見てみると、後輩や私たち顧問がつながっている。このつながりを大切にして欲しい。更に引いて見ると、例えば競技会、多くの先生方によって運営され、そこで君らが競技をしている。更に引いて見ると、どんどんとつながりが増えてくる。これからは、自分でつながりを見極めていこう。自らの進路に向けて誰とつながったらよいのか、どんな人の役に立つためにつながるか、「つながる」ということキーワードに頑張っていって欲しい。3年間よく頑張ってくれました。


 いつもにも増して、真剣なまなざしに見えたのは気のせいでしょうか。ひよっ子だった1年生がいつのまに大人びて見えました。それぞれの道を、ひたむきに走ってくださいね。頑張れ!卒業生。



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