光った!光った! −形質転換「光る大腸菌」をつくろう!−


 朝11時、学校へ到着し生物研究室へ。ドキドキ。うまくいっているかなとインキュベーターに入れたシャーレを見ました。「うんうん、コロニーはできている」 ブラックライトをセットして、シャーレを置いてみるとみごとに光るではありませんか(左下シャーレ) \(^o^)/ 。8グループ全部のシャーレを調べてみると、コロニーの数には差がありましたが、すべての班で同様のシャーレが光っていました。あ〜、よかった (^_^) 。


 昨日はSFU(Seminar for You)という特別授業で、「形質転換『光る大腸菌』をつくろう!」という講座を実施しました。大腸菌オワンクラゲ緑色蛍光タンパク質をつくる遺伝子を導入し、大腸菌を光らせます。


 特別授業は昼から65分2コマ。対象は2年生32名。文型で生物を履修している生徒。理型で生物を履修している生徒。理型で生物を履修していない生徒。この3グループを一緒に指導します。生物履修者でも2年生なので、グリフィスの形質転換やDNAの構造などについては学習しましたが、プラスミドや形質発現のしくみは未習です。この部分が大切なので、パワーポイントを作成してゆっくりと解説しました。そして、実験手順の説明。これまでやったことがないような実験なので、これについてもゆっくりと説明しました。また、見通しをもって実験をさせるために、各培地でのコロニーの様子とUVランプを照射したとき様子を予想させました。


 いよいよ実験開始。わたしの不安を横目に、生徒はどんどん操作を進めていきます。無菌操作ということがピンときていないので、バーナーから遠いところで操作をしたり、無造作にシャーレの蓋を置いたりします。私の嫁さんの学校では、「『次は何をしたらいいんですか』と尋ねられまくった」と聞いていたので、少し構えていました。しかし、生徒たちは自分たちでスイスイと実験を進めていきます。逆に、「先生、プラスミドください」と催促されてしまいました (^_^;) 。そんなこんなで実験が終了。温度を37℃に設定したインキュベーターに、大腸菌を植え付けたシャーレを入れました。生徒は、微生物を扱うこれまでとは趣が異なる実験なので、満足そうに見えました。あとは結果次第だったのです。


     


 そして、話は最初に戻るわけです。この教材、少々手荒なことをしても成功するということがよく分かりました。話は少し変わりますが、この特別授業を2月4日に行うということを、昨年末に知らされていましたが、まさか金曜日だとは思いませんでした。通常、実験した次の日に結果を観察します。今回は土日をはさんでしまうので、温度設定を5℃に変え、月曜の放課後までインキュベートして大腸菌の増殖を押さえることにしました。


 月曜日の放課後には、みんなの笑顔が見られそうです。内容もしっかり理解してくれたかな。
 最後になりましたが、いろいろとアシストしていただいた皆さん、本当にありがとうございました <(_ _)> 。


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