「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読みました



 今年のはじめごろに、この本のタイトルをどこからか聞いていました。書店に寄ったときに、あまりにもばかばかしい表紙だったので、スルーをしていました。ところが、この夏にテレビで取り上げられることも多く、興味をもちました。買って読んでみようかと思っていたら、なんと家にありました。嫁さんが買っていました。


 ライト感覚の本だったので、野球シーンや友だとのかかわりの部分などは斜め読みができました。この本を読んで、ドラッカーのマネジメントの神髄がすべて理解できることはないですが、まあ、あらましぐらいならつかめるのでしょうか。


 地区大会で2,3回戦に進出する学校が、ドラッカーのマネジメント手法で、1年間で甲子園まで進出するのですから、トントン拍子に話が進んでいきます。ありえへん (^_^) 。高校2年生の7月から野球部のマネージャーとなった川嶋みなみは、「顧客は誰か」「野球部のマーケティング」「人は最大の資産である」「仕事を生産的なものにする」「自己管理目標「イノベーションすなわち新しい満足」「社会の問題についての貢献」「マネジメントの正統性」「トップマネージメント」「人事に関する意志決定」などのマネジメントについての問題を友だちと一緒に悩み、解決しながら甲子園という目標を達成するのです。


 先日、朝のSHRが終わって教室を出ようとすると、一番前の席のある男子がこの本を読んでいてびっくり。高校生でも読むのかと。そう思ってネットで調べてみると、この本について調査研究をしている会社がありました。株式会社クロス・マーケティングが行った調査です。それによると、15〜19歳と20〜29歳が同じ程度の割合で他の世代よりも多く読んでいます。ですから、高校生が読んでいてもまったくおかしくありませんし、その表紙のデザインを見ると、高校生までを対象としているのかもしれません。この本の認知については、次のようにレポートされています。

 閲読率を年代別にみると若年層が多い傾向はみられるが、各年代で読者が存在する。また、「読んでないが書名を知っている」率も各年代層で一定数みられる。このように幅広い年代層で読まれた本は過去にあまり例がみられない。「青春小説」という若年層向け要素と「ドラッカー」という中高年向け要素がうまくかみあった書籍であるといえるだろう。


 部活動にみなみのようなマネージャーはなかなかいません。どうしても、マネージャーというと「縁の下の力持ち」です。陸上競技部ではお茶をつくったり、試合の申し込みをまとめたり、練習の準備をしたり、タイムを計ったりで、顧問の指示で動くことが多いようです。というか、選手は育てますが、マネージャーはこれまでわたし自身も育ててきませんでした。この本を読んで、改めて感じました /(x_x) 。


    


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