授業でテレビ視聴 『 絆を、最高のメスに 』


 2年生文型の「生物I」で、テレビ視聴を行いました。NHKで10月18日に放映されたプロフェッショナル・仕事の流儀『 絆を、最高のメスに 』です。プロフェッショナルは、京都大学付属病院に勤務する呼吸外科医・伊達洋至さんです。



 この番組を見せた理由は、ちょうど今、「体液の循環」について教えているところで、手術の場面で肺や肺動脈などが映し出されるからです。また、手術中の血液分析では移植した肺の状態を調べるために二酸化炭素分圧や酸素分圧を測定しています。


 それと、キャリア教育の視点から、伊達さんが難病患者のために全力を尽くす姿勢を見せたかったからです。伊達さんは日本で最初に肺移植を成功させた医師で、そのプロフェッショナルたる技は破れやすい肺動脈の縫合です。今日の番組でも、難しい位置にある肺がんの摘出、両肺の移植、そして、母親の大きな肺の幼児への移植などを行っていました。


 伊達さんは難しい手術の前夜に、明日に備えてガーゼ使って縫合の練習をもくもくと行います。天才的な技を持っていても、その力が100%発揮できるように努力を怠らないのです。また、「思いを力に」、自分がこの患者を元気にしてぜひ世の中に返してあげたいという強い思いが医師の力を引き出すと言っています。映像を通して、伊達さんの患者と向き合う姿勢に感動を覚えました。


 視聴後、生徒に次のように話をしました。 

「伊達さんのような仕事はどうでしょう」「何かしら仕事は人に役立つものです。自分の興味・関心をもとに職業を選択するわけですが、その時に、自分はだれの役に立ちたいのか、だれのために働きたいのかを考えてみるとより高みに立った職業の選択なりますよ」


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