外務省高校講座 「 世界の中の日本 〜外交の役割〜」

「外務省高校講座」



 1年生の総合的な学習の時間の一環として,外務省高校講座が本校で開かれました。この高校講座は,全国の高校に外務省が若手職員を派遣し、国際理解や外交官の職務についての講演をするものです。今日は北米局日米地位協定室の課長補佐さん(37歳)が講演をされました。日米地位協定室は,沖縄辺野古問題で、今、外務省で最もホットな部署です。また,この講演会はNHKでも取り上げられました。



 これまでの体験談を基に,1)世界は広い,2)自分を深く知ろう,3)結局は人,というテーマで話されました。ケニア日本大使館で,日本が教育や食料について支援をし,現地の方から感謝されたり,チリ沖での漁獲品の産地問題で,チリ側と粘り強く交渉をしたり,協定文について一言一句の文言を協議したりしたことなどを例に話をされました。また,交渉している場面の報道で自分の映像が流れることで,やる気になるとも話されていました。



 後半は辺野古問題について話をされました。家の鍵だけ(自衛権)では不十分で、日米同盟は大切である。現在沖縄に1/4の基地があることを考えると,辺野古へ移設し,普天間基地の閉鎖やグアムへの海兵隊移転などを進めた方がよいとの見解でした。


 最後に,「外交とは国と国の付き合い。国と国の付き合いは,結局は人と人との付き合いである。だから,人格を磨くように!」と話されました。その後の生徒の質問で,鳩山氏が首相を辞任した感想を聞かれ,「相手国の首脳と交渉する際に,日本の総理大臣だけがころころかわるのは残念だ。」と述べられました。同感ですね。生徒の感想にも,「日本は責任をもって任期満了までできる人を総理にすべきである。」というものがありました。


 生徒の感想にはそのほか,「沖縄問題について外務省の考えを聞けてよかった」「外務省の仕事が日本国内だけではなく,外国に対しても大きな責任をもつことを知った」「自分が誇れるような仕事に就くために,勉強を頑張り,信頼される人になりたい」というような感想がありました。生徒は一様に,外務省の仕事の話を通して,自らの進む道についても思いを馳せたようでした (^0^) 。


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