ユスリカのだ腺染色体の観察

「だ腺染色体の観察」



 2年生の生物は,中項目「遺伝子と染色体」を学習しています。ここでは,遺伝子の連鎖と組換えについて理解し,連鎖地図の作成法を身に付けます。さらに,ユスリカのだ腺にあるだ腺染色体を観察し,横じまの違いと形質の違いから遺伝子の位置推定できることを考察します。



 ユスリカのだ腺染色体の観察は,ユスリカが気持ち悪いということで,放っておくと「キャーキャー」「ギャーギャー」となってしまいます。そこで,いつも実験前に生徒に言っておくことがあります。こう言っておけば,幼虫が苦手でも一応一生懸命に実験をやろうとします。

 「みんながこの実験をするに当たって,ユスリカの命を奪うことになります。ですから,ユスリカの実験をしながら,気持ちが悪いとか,やる気がないようでは,ユスリカもやすらかに天国へ行けなくなります。ですから,しっかりと実験をしてやることが,ユスリカの供養にもなるのです。生命には尊厳を持って臨みましょう」



 この実験は生徒が手こずる実験です。なぜなら,1)顕微鏡を操作するのが1年ぶりであること。2)幼虫の頭を引っ張って,だ腺をとることが難しいことがあげられます。生徒はなかなかだ腺を見つけられません。教室前の大型液晶テレビには,事前にだ腺染色体を1つ準備をしておき実験をさせています。


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