玉子焼

「本家きむらや」



 「玉子焼」と聞くとだし巻きを思い出します。しかし、明石で「玉子焼」というと、明石焼きのことです。そもそも「玉子焼」はこの地域の郷土料理で、その起源は江戸時代の末期にさかのぼるそうです。


 昨日、合宿の最終日のお昼に「本家きむらや」という玉子焼屋へ行きました。この店は明石駅南側、フェリーターミナルの前にあります。合宿の買い出しに行った時に、「玉子焼」と書かれた古い看板に目を引かれたのです。創業は大正13年です。



 お店に12時45分に着いてみると、20人ばかりの行列ができていました。そこから、「玉子焼」を焼いている様子を見ることができます。陶器の中に何が入っているかは分かりませせんが、その中に卵をどんどん割って入れ、そして混ぜます。それをたこ焼き器のような焼き板に入れていきます。焼き板には20個の穴が空いています。4枚の焼き板を並べて、左から右へ順に移動させながら焼いていきます。あれっと思ったのが、ひっくり返すときに菜箸をつかっていることでした。



 20分待って店内に入れてもらえました。店内は少し薄暗く、色紙がたくさん貼ってあり、いかにも昭和の食堂という感じです。3人で入ったのですが、お弁当を食べた後だったので、二人前(一人前20個)注文しました。「玉子焼」は朱色に塗られた年季の入ったまな板のようなものにのせられて出てきます。それを温かい出汁に付けて食べます。出汁に入れると、「玉子焼」ははらりとほどけます。それを口に入れるとふわっとした食感があり、出汁の昆布味が口いっぱいに広がります。出汁に入れるだけではなく、ほかの食べ方もできました。塩をかけて食べてみると、ほんのり甘さが口に広がりました。また、ソースを付けるとたこ焼きの風味でした。


 昼からの練習が迫っていたので、急ぎ食べて競技場に戻りました。書き忘れましたが、一人前800円です。今度はゆっくりとしたときに来て、「玉子焼」とともに関東煮の大きなダコ足を、ビールとともにいただきたいと思います (^0^) 。


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