オバマ新大統領就任演説

オバマ新大統領就任演説



 昨日から、今朝のSHRでオバマ新大統領の就任演説を配ろうと思っていました。それは、生徒に時代のうねりを感じ取って欲しいからです。昨年の11月6日、オバマ氏が大統領選に勝利したときにも、その勝利演説を配りました。


 朝一番、学校でインターネットに接続しました。「オバマ」「就任演説」のキーワードで、演説の全文和訳を検索して、YOMIURI ONLINEに和訳が掲載されているのを見つけました。それを一太郎にコピー&ペーストしてB4裏表に仕上げました。さらに、原文(英文)を見つけ、オバマ氏の画像も取り込んで同じように編集しました。それをプリンターで打ち出し、輪転機で増刷りをしました。
 それらをただ配るだけではインパクトに欠けると思ったので、内容について話しをすることにしました。話す内容を絞るため、Webページ上のニュースを見て回り、下調べをしましたよ (^_^) 。


 朝のSHR、演説文を配布し、話しをしました。内容は以下の通り。

  1. オバマ氏は黒人初の第44代大統領に就任したこと。
  2. 何と支持率が78%あること。日本の首相とはえらい違い(生徒笑う)。
  3. 出だしは米国の現状について述べていること。
  4. the challenges we face are real. They are serious and they are many. 主に、イラクアフガニスタンでの戦争、金融危機、景気後退であること。
  5. アメリカは日本とは異なり、独立戦争などを通して、自由を勝ち取った国であり、危機を乗り越えた人びとに敬意を表していること。
  6. 米国を作り直すために、具体的に取り組む内容を表明していること。
  7. 様々な宗教を信じている人たち、また信じない人たちが集まっていること(パッチワーク状態)を米国の強みだと考えていること。
  8. 世界のリーダーを自負していること。イスラム世界に対しては、イスラエルパレスチナを念頭に「破壊よりも、何が築けるかを考えてべきだ」と言い、貧しい国へは、「農場に作物が実り、飢えた体に栄養を、乾いた心に満たすために共に取り組もう」と言い、満たされた国へは、「影響を考えることなく、世界の資源を消費するのはやめよう」と言っている。とても、日本の首相では言えません。
  9. 国民にresponsibility(責任)を求めていること。かつて、ケネディ大統領が、「国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるのかを問おうではないか」と言ったように。


 最後に、オバマ大統領の任期が切れるのは4年後、順調にいけば君たちが大学の3回生、また、もう一期いくと8年後、君たちが社会に出て3年後。わたしたちは、オバマ氏が世界をどのように変えていくのかを検証していかなければならないと話を締めくくりました。
 このような話しを黙って聞くことができるのが、本校生徒のよいところです。一人でも多くの生徒に、「現在(いま)、この時代のうねり」を感じ取って欲しいものです。


   


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