Neil A.Cambell 『キャンベル生物学』 丸善

『キャンベル生物学』



キャンベル生物学

キャンベル生物学

  • 作者: 小林興,Neil A.Campbell,伊藤元己,木村武二,久保田康裕,中島春紫,箸本春樹,野間口隆,吉野正巳,池内昌彦
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 2007/03/24
  • メディア: 大型本
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 『キャンベル生物学』をアマゾンで購入しました。生物学各分野の内容を網羅した大判の本です。一昨日、国際生物学オリンピック国内第三次試験についてのWebページを見ていて、この本が国際生物学オリンピックの推薦図書であることを知りました。この本を大きな書店で見かけたことがありましたが、そのような本であるとは知りませんでした。


 わたしはやはり生物学全般を取り扱った、文部科学省が前々回の高等学校生物の学習指導要領の改定で参考にしたという『ウォーレス 現代生物学(上下)』を持っています。しかし、出版から17年がたっています。ちょっと時がたちすぎですね。そのようなこともあり、また、下にあるような編集の特徴に興味をもち、『キャンベル生物学』を購入することにしました。


 『キャンベル生物学』は全1494ページ、5cm強の厚みがあり、手に取るとずっしりと重みを感じます。この本の特徴は5つあります。

  1. 重要概念がより鮮明にわかるように各章がつくられています。冒頭に「重要概念」を示したり、「概念チェック」でその項目の理解度を評価できます。また、各章の最後には、「重要概念のまとめ」、「理解力テスト」がおかれ、「理解力テスト」は小問集合の"セルフチェック"と"進化との関係"、"科学研究"、"科学、技術、社会"の論述問題があります。
  2. 新しい「探究図」によって多くの複雑な話題に効率よく接近できます。「探究図」は学ぶべき概念からぶれることなく、概念の核心を表したものとなっています。
  3. 科学的思考を身に付けさせるための教材を提示しています。研究事例を「実験→結果→結論」「適用→技術→結果」などの過程で示し、科学者のような思考が可能となっています。
  4. 多様な生物学のカリキュラムを支援できます。全55章からなり、概念のネットワークとして学習が進められます。
  5. 進化的テーマを各章に織り込んでいます。生命の統一性と多様性を考慮させる進化をテーマとして、生物学全体を首尾一貫して説明しています。

 どのページも、とてもビジュアルで楽しいそうな本です。アメリカの大学等では授業のテキストとして使われているそうです。こんなテキストで学習できれば学習意欲もわきますよね。明日から、せいぜい活用しようと思います (^_^) 。


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