全国人権・同和教育研究大会

全国人権・同和教育研究大会



 全国人権・同和教育研究大会に参加しました。今日は1日目で、午前中は全体会。主催者の高松秀憲委員長のあいさつの後、知事を始め7名もの方から祝辞を受けました。参加者の立場から考えると少し形式的だと感じました。次に、研究大会基調が事務局からなされました。


 最後に小学校に勤務して5年目になる小学校の女性教諭による特別報告がありました。「一人一人の子どもが大事、すきやねん。〜1年めの出会いを心にとめて〜」でした。新任1年目に担任した4年生のやんちゃなA君との出会いにより、自分自身が成長できたというものでした。 

 新任1年目にやんちゃなA君を中心として学級崩壊の状態になった。家庭訪問を繰り返したり、放課後自らその子らの野球チームに混じりプレーしたりすることを通して、A君のやさしさに触れたり、自分自身がA君をほめてこなかったことに気付いたりできた。そして、しだいにA君との距離を縮めることができた。最後には自分の声の調子が悪く、まったく声が出なくなったときには、A君が「おまえら静かにせいや」と大きな声で呼びかけるようにまでなった。授業もしだいに落ちついていった....。


 午後からは、特別分科会シンポジウム「水平社宣言から継承するもの・水平社宣言から創造するもの」に参加しました。興味深かったのは、守安敏司氏(水平社博物館長)の話で、水平社創立宣言(1922)に先立つ精神があり、宣言と同じフレーズがあるというものでした。マルクス・エンゲルス共産党宣言』(1848)、平野小劍の民族自決団の『檄』(1921)などです。また、朝治武氏(大阪人権博物館)の話では、宣言の中の「兄弟」「男らしき」など、男が男に出した宣言となっているという話でした。


 丸1日人権教育にひたったのは久しぶりです。特に、小学校の先生の話には耳が痛くなりました。忙しさに流されることなく、今一度様々なことについて点検が必要だと思いました。


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