太田あや『東大合格生のノートはかならず美しい』

東大合格生のノートはかならず美しい



 本屋でこの本を探すと(広告で知っていました)、参考書売場に平積みされていました。B5版、まさにノートサイズでちょっとびっくり。著者は太田あやさん、ベネッセで会報誌の仕事をしていて東大生のノートを知ることになり、美しいノートと東大合格がつながっていることに確信をもちました。会報誌の編集からノートの構成に目がいったのでしょうか。


 東大ノートはなぜ美しいか。その秘密は、東大ノートに共通する次のような「7つの法則」にあります。

  1. (と) とにかく文頭は揃える :美しく内容が区別できる。
  2. (う) 写す必要がなければコピー :効率化をはかる。   
  3. (だ) 大胆に余白をとる :ノートを見やすく、追加情報を付加する。
  4. (い) インデックスを活用 :検索機能を高める。
  5. (の) ノートは区切りが肝心 :一目で見渡せる。ページをまたがない。
  6. (お) オリジナルのフォーマットを持つ :何をどこに書くのか。
  7. (と) 当然、丁寧に書いている :入試も意識して、読みやすく書こう。


 東大生のノートの紹介があり、「7つの法則」のどれに当てはまっているか簡潔に説明されています。模試の復習ノートをつくった横山さん。問題、解答例そして付加情報という手順で書かれています。大切なところは赤ペンで書き、チェックシートを使って学習もできるようになっています。まさにアイディア満載のノートです。


 最近の生徒は、板書を写すためにノートを書く生徒が多くなっています。表やグラフを書けば、すぐに定規で線を引く。ときにはコンパスを持ち出す生徒もいますからビックリです。でもやっぱり、成績が優秀な生徒のノートはポイントがつかみやすく書かれています。授業を受け、その内容を整理しながら書いているのですね。わたしの板書からこんな素晴らしいノートが、というものにお目にかかることがしばしばあります。


 この本を見て、板書をする側も工夫が必要だと感じました。生徒の立場に立って、だらだらと板書することなく、俯瞰性、流れ、ポイント、メリハリを大切にしょうと改めて思いました。できるかな (^_^) 。この本、学級文庫に入れておきます。


 文藝春秋[特設サイト−東大合格生のノートはかならず美しい」はこちらです。 
 → 東大生ノート(横山さんのノートもあります。)


東大合格生のノートはかならず美しい

東大合格生のノートはかならず美しい


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