殉職学徒の像

ote2008-07-15



 明日から夏期休業が始まります。2学期制なので終業式はありませんが、全校集会がありました。集会の内容は、賞状伝達、全国大会の壮行会、校長講話、生徒指導部長講話です。校長講話では、『殉職学徒の像』の話がありました。この像は同窓生の要望があり、先ごろ史料館から玄関わきに運び出されたものです。


 勤務校ではその昔、第二次世界大戦真っ直中の昭和19年7月、(旧制)中学の3年生以上528名の生徒が三菱重工業名古屋発動機製作所へ学徒動員に赴きました。そして、12月13日にB29による空襲をうけ、3年生5人、5年生2人の尊い命が奪われました。3年生は15、16歳。5年生は18、19歳です。『殉職学徒の像』は学校創立80周年にちなんで、7人の冥福と平和を祈るために製作されました。


 講話では、校長は校史をひもとき、学徒動員のいきさつやこの受難について話をされ、このことを本校の生徒として語り継いでいくとともに、この像にふれ、戦争の残虐さや平和について考えるようにと話をされました。


 勤務校の建物は昭和5年に建設されたもので、戦争の傷跡が残っています。折りがあれば、紹介したいと思います。さて、今年も戦後63年目の暑い夏がやってきました。日本における戦争体験を風化させないよう、わたしたち一人一人が意識をしていかなければなりません。


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