春の植物観察

ote2008-04-25



 今週の月曜日、2年生の理型生物で植物観察を行いました。いつも、教室や実験室ばかりなので、実際に自然に興味や関心をもたせるためです。普段と違う授業スタイルなので、生徒たちもなかなか乗り気でした。観察できたのは次の植物でした。

セイヨウタンポポカンサイタンポポシロバナタンポポ、ハルノノゲシカラスノエンドウスズメノエンドウ、スイバ、ヤエグルマ、コオドリコソウ、キュウリグサ、ノジシャ、オオイヌノフグリクスノキ

 名前の由来、他の動物との共生関係、子孫の増やし方、味、においなど、それぞれの植物にかかわることを聞きながらの観察でした。生徒には観察プリントをもたせ、簡単なスケッチとメモをとらせました。次から次への紹介でしたが、みんな上手にスケッチしたり、メモを配置したりしてかいていました (^^/(¨) 。


 授業の前にちょっとネタを仕入れました。稲垣栄洋「身近な雑草のゆかいな生き方」は参考になりました。例えば、カラスノエンドウカラスノエンドウは蜜腺をつくってアリを引き寄せ、他の虫から自らを防衛していたが、アリがアブラムシを連れてきてしまったという話。「ビジネスライクが引き起こしたしっぺ返し」という副題で紹介されています。

身近な雑草のゆかいな生き方

身近な雑草のゆかいな生き方

  
 例えば、オオイヌノフグリ。花の実が後ろから見た犬のふぐり(陰嚢)に似ているためにこの名前が付けられました。花の美しさから、「瑠璃唐草」「瑠璃鍬形」という名前も提案されましたがそのままになってしまいました。高浜虚子は、オオイヌノフグリを次のように詠んでいます。 

 犬ふぐり星のまたたく如くなり

 瑠璃色の可憐な花の雰囲気がでていますね。ちなみに英国では「キャッツ・アイ」と呼ばれているそうです。日本とはえらい落差がありますよね (^_^) 。


 観察が終わって生徒に、「毎回こんな授業やったらいいのに」と言われてしまいました。
 なに! --# 。


 なるほど! と思ったら、ワンクリックを → 教育ブログRanking