春の植物観察
今週の月曜日、2年生の理型生物で植物観察を行いました。いつも、教室や実験室ばかりなので、実際に自然に興味や関心をもたせるためです。普段と違う授業スタイルなので、生徒たちもなかなか乗り気でした。観察できたのは次の植物でした。
セイヨウタンポポ、カンサイタンポポ、シロバナタンポポ、ハルノノゲシ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、スイバ、ヤエグルマ、コオドリコソウ、キュウリグサ、ノジシャ、オオイヌノフグリ、クスノキ
名前の由来、他の動物との共生関係、子孫の増やし方、味、においなど、それぞれの植物にかかわることを聞きながらの観察でした。生徒には観察プリントをもたせ、簡単なスケッチとメモをとらせました。次から次への紹介でしたが、みんな上手にスケッチしたり、メモを配置したりしてかいていました (^^/(¨) 。
授業の前にちょっとネタを仕入れました。稲垣栄洋「身近な雑草のゆかいな生き方」は参考になりました。例えば、カラスノエンドウ。カラスノエンドウは蜜腺をつくってアリを引き寄せ、他の虫から自らを防衛していたが、アリがアブラムシを連れてきてしまったという話。「ビジネスライクが引き起こしたしっぺ返し」という副題で紹介されています。
- 作者: 稲垣栄洋,三上修
- 出版社/メーカー: 草思社
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例えば、オオイヌノフグリ。花の実が後ろから見た犬のふぐり(陰嚢)に似ているためにこの名前が付けられました。花の美しさから、「瑠璃唐草」「瑠璃鍬形」という名前も提案されましたがそのままになってしまいました。高浜虚子は、オオイヌノフグリを次のように詠んでいます。
犬ふぐり星のまたたく如くなり
瑠璃色の可憐な花の雰囲気がでていますね。ちなみに英国では「キャッツ・アイ」と呼ばれているそうです。日本とはえらい落差がありますよね (^_^) 。
観察が終わって生徒に、「毎回こんな授業やったらいいのに」と言われてしまいました。
なに! --# 。
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