『名門中学 最高の授業 − 一流校では何を教えているか −』を読みました。
名門中学 最高の授業―一流校では何を教えているのか (学研新書)
- 作者: 鈴木隆祐
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2008/01
- メディア: 新書
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本書は、エクセレント・スクールと呼ばれる高い進学実績で先進的な教育を行っている学校、それに準ずる進学実績もつエリート・スクール、そして有名大学付属校を取上げ、各校で行われている授業を紹介している。
麻布高校では、中三と高一を対象にOBを講師に「医療の現場における人権」というハイレベルの講演を行う。開成では中二、中三、高二と学年旅行の事後レポートを英文で書かせる。武蔵では一学期の期末試験終えた一週間生徒のリクエストに答えて特別授業を行っている。
ここで登場する学校はその学校特有の「ハビトゥス」をもつ。「ハビトゥス」とは社会的に獲得された気質である。「本に囲まれた家庭の子どもは自ずと本好きになる」ということが例に挙げられ、エクセレント・スクールにはその学校ならではの教育内容があり、それが生徒を育てる、ということであろうか。「学校風土」とよく似ているかな。
わたしが勤務している学校の「ハビトゥス」とは何であろうか。長年勤続しているある先生に聞いてみたが、「そんなことは考えたことはない」と言っていた。教員に進学一辺倒の意識が強すぎる状態で授業をしても、生徒の学習意欲は高まらない。今一度本校の教育理念を確認し、教員と生徒がそれを共有することが、「ハビトゥス」をつくりあげ、真の学力向上につながるのではないかと考える。
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