総合的な学習の時間「発表会」

ote2008-02-06



 今日も生徒の頑張りに拍手を送る1日でした。昼からは総合的な学習の時間の発表会。総合的な学習の時間は、夏休み以後、調べ学習・小論文作成を中心に進められてきました。各グループで小論文のテーマを決め、図書やインターネットを用いてその材料を集め、情報交換を行い、各生徒で小論文を作成しました。その小論文をグループで回し読みし、アドバイスを仕合い、書き直しをしました。そして、書き直したものを、意見のオリジナリティや論理性を中心に再度グループで評価を行いグループ代表を決め、更にクラスの代表を決めました。


 学年発表会は、小論文に応じたパワーポイント作成し、それを用いて小論文を発表しなければなりません。そのために、代表者を出したグループで発表会の準備を行います。わたしのクラスでは、この10日ほどその準備に費やしました。


 タイトルは「女性の幸せ −仕事と育児の両立−」です。内容は次のとおりです。

 内閣府男女共同参画社会に関する世論調査」から子どもができてもずっと仕事を続けたい女性がこの5年間で2倍近くになっていることを報告します。しかし、実際の女性の労働率を見ると、30代の労働率が他の年代よりも低いことを指摘します。一方、フランスでは30代の女性の労働率は他の年代よりも下がることがありません。
 
 その理由は、フランスでは保育サービスが充実しているからです。社会保障費を企業から約46%集め(日本は約26%)、この10年間で保育サービス費を1.5倍に増やすことに成功しました。また、これにより出生率を増加させることができました。


 そして、提言します。日本でも社会保障費の企業負担を増やし、保育サービスを充実させれば仕事と育児の両立ができ、30代の労働率を上げたり、少子化が改善できると。女性が子どもができてもずっと仕事を続けたいという願いをかなえるためには、政府の後押しが必要であると締めくくりました。


 一昨日、パソコンの前でリハーサルをしたとき、読む内容とパワーポイントのスライドとの相性が悪いことを指摘しました。グラフを映しているときに、どの部分を説明しているか分からなかったからです。「スライドのどこを見ればよいか、読み原稿に入れたらよい」とアドバイスしました。しかし、それを入れるとなると、読み原稿を大幅に変えなければなりません。


 次の日、部活動紹介(前日の日記参照)の前に、クラスの生徒の前でリハーサルを行いました。すると、昨日とは打って変わり、読む内容にスライドの説明が的確に入り、大変分かりやすいものに仕上がっているではありませんか。わずか1日で見違えるようになりました。
 そして、放課後、学年でリハーサルが行われた後のことです。夕方5時半を回って教室から明かりが漏れていました。見に行くと、発表する2人が残って更に読み原稿を調整をしていました。本当に頭が下がります。


 今日の本番、我がクラスの発表は、わたしにはピカイチに光って見えました。内容は極めて論理的で、具体性があり、パワーポイントのスライドもそれを助けていました。プレゼンは事前準備で決まりですよね。グループが、そして発表した2人が力を合わせた成果だと思います。
 この経験をいろいろなところで生かしてね。頑張れ〜! p(^^)q 。


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