AED研修会

ote2007-11-06



 今日は、AEDの取扱いの研修会がありました。AEDとはAutomated External Defibrillatorの略で、自動体外式除細動器のことです。狭心症心筋梗塞などによる心臓の重症不整脈である心室細動の際に電気ショックを与え、心臓の拍動を正常に戻すことを試みる医療機器です。
 先日、学校の自動販売機の入替えがあり、その際AED搭載のものにしたそうです。ある一定の販売実績があれば無料で貸与があるので、飲料業者の懐は痛まないかもしれません。


 AEDは、愛知万博で設置してあるのを見たのが初めてでした。その後、AEDがないために救命できなかったというような新聞記事を見て、AEDの普及が必要なんだと思うものの、身近なものとは感じていませんでした。
 研修会の始まる前に自動販売機のある場所へ行き、まじまじと眺めました。へ、こんな所に取り付けてあるんだという感想です。購入したボトルを取り出すのに間違って開けてしまわないかなと心配してしまいます。というのは冗談ですが。


 救命の手順は、次の通り。

  1. 「大丈夫ですか」という意識の確認
  2. 「119番に連絡してください」「AEDをもってきてください」という依頼
  3. あご先を挙げ(気道確保)、耳を倒れている人の口と鼻に近づける(呼吸の確認)。?胸の上下運動を見る、?呼吸の音を聞く、?頬で息を感じる。
  4. 鼻をつまんで2回息を吹き込み、人工呼吸を行う。
  5. 服を脱がせ、乳首と乳首の間に手のひらの付け根を置き、1分回に100回のリズムで30回胸骨圧迫を行う。その後、2回の人工呼吸を行う。
  6. AEDのケースのふたを開ける。これで電源が入る。
  7. アナウンスに従い、電極パットを右胸と左腹部にはる。まず自動的に心電図の解析が始まる。電気ショックが必要な場合とそうでない場合がある。必要な場合は、「電気ショックが必要です。充電しています」とのアナウンスが流れる。
  8. アナウンスに従い、放電ボタンを押す。
  9. アナウンスに従い、再度胸骨圧迫と人工呼吸を行う。
  10. 心電図解析が行われ、必要であれば再度電気ショックを与えることとなる。


 「だれかやってみませんか」ということでしたので、手を挙げて実際にやらせてもらいました。部活動をやっている関係で、遠い将来使うことになりそうな予感があったからです。使ってみての感想ですが、本当に簡単に扱えます。アナウンスに従ってやりさえすれば、だれにでも使えます。でも、何の知識も無ければ、なかなか使おうかという気持ちにはならないでしょう。
 使わないのならば、使わないで過ごしたいものです。でも、いざというときには、強い味方になってくれそうです。


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