蓮の花

　蓮の花抜きん出て風よろこばす 　　　波多野葉子

　普段は電車で通勤しているのですが、部活動の荷物などの関係で車を利用することがあります。この夏、どのルートを通れば近道になるのか、いろいろと試してみました。そんな道のある区画に蓮の花が咲いているのに気が付きました。

　大きな葉の間あいだから少し突きぬけて咲いている蓮の花、風に揺らいでいます。まさに波多野さんの俳句のようです。ちなみに「蓮の花」は晩夏の季語となっています。

　ちょっと、花に近づいて中をのぞいてみました。すると蜜を吸うために、西洋ミツバチが雄しべの根本にもぐりこんで、ごそごそと蜜を吸っていました。そんな花を引き寄せた瞬間、ミツバチが飛び上がりました。足には花粉ダンゴをつけていましたよ　(^_^)　。この花粉ダンゴはタンパク質やビタミンを含んでおり、幼虫のエサになります。

　風に揺らぐ蓮の花を見ると、暑さをしばし忘れますね。

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