耐震診断

ote2007-07-20



 地震が起こるたびに、様々なところでシステムの不備が問題になります。原子力発電所についても、今や完全に「安全神話」は崩れました。


 さて、国が進めている学校の耐震化推進は、どの程度進んでいるのでしょうか。文部科学省発表によると、高等学校において、平成19年4月現在、耐震診断実施率は全国平均で88.2%、耐震化率は60.9%です。耐震化率トップが東京都の92.9%、ワーストが大阪府の35.1%です。


 わたしの勤務する学校では、一昨日、耐震診断のためにコンクリート強度を調べる工事が行われました。校舎の壁に何箇所にもわたってボーリングのためのドリルを取付け、コンクリートコアを取り出しました。おそらく、このコアを持ち帰って力を加え、強度検査が行われるのでしょう。


 耐震診断の評価項目は、コンクリートの強度、鉄筋腐食度やひび割れなどの老朽化、はり間のスパン数などのブラン、耐震壁の配置などです。これらを基に優先度が決定され、耐震基準に達していない学校については、その優先度の順に耐震工事が行われます。


 生徒の安全を確保するためには、校舎の耐震化とともに、大地震が授業中に起きたときの想定を行う必要があります。そのためには、想定訓練を行う必要があります。火災の可能性もあるので、避難経路を周知し、4月当初に避難訓練も必要だと考えます。多くの教育委員会では防災対策マニュアルを作成しているので、その周知徹底が望まれます。われわれ教員の重要な仕事の一つとして、生徒の生命を守ることを忘れてはなりません。


 なるほど! と思ったら、ワンクリックを → 教育ブログRanking