映画「手紙」−人権映画鑑賞会−

ote2007-07-12



 定期考査も終わり、今日は答案返却と人権映画鑑賞会でした。映画は、山田孝之玉山鉄二沢尻エリカ出演の「手紙」でした。昨年11月、全国ロードショーを行った映画です。


 試験のある日、朝のSHRへ教室掲示用の「手紙」のパンフレットをもって行くと、ホームルームの生徒はいつもの通り熱心に1時間目にある試験の勉強をしていました。1時間目は国語の試験でした。SHRでは映画会の内容を簡単に紹介しました。パンフレットには、「劇場は嗚咽の嵐」「中盤以降、劇場にすすり泣きの声が響いている」 なんて、書いてありましたんで、 「ほんとやろうか、嗚咽って漢字で書けるか。」「書けません」「試験に出るかも」なんてバカなやりとりをしていました。


 わたしは、山田孝之玉山鉄二も、沢尻エリカもよく知りません。ただ、沢尻エリカは、2か月前にたまたま見た映画「パッチギ!」のキョンジャ役であることは知っていました。どうせ、チャラチャラしたトレンディ女優だと思っていました。


 殺人犯の兄をもつ山田孝之、大学進学も、漫才も、結婚も、次々と実現しそうな夢が奪われていきます。兄、玉山鉄二、弟の大学進学ために小金を盗み、思いがけなく人を殺してしまい、服役します。沢尻エリカ、辛抱強く愛する山田孝之を見守り、時には「人として目の前の現実から逃げない道」を諭します。


 映画も中盤も過ぎ、山田孝之が歩道橋からちぎって捨てた兄からの手紙を、沢尻エリカが走ってくる車も顧みず拾いに飛び出るシーン、山田孝之が兄への最後の手紙を書くシーン、玉山鉄二が慰問で漫才をする山田孝之に向かって涙を流し、手を合わせているシーン。それぞれ違った感情で熱いものが胸にグッと迫るものを感じました。わたしは生徒の後ろに座っていましたが、生徒も同様であるように感じました。


 人権映画鑑賞会は、司会の「これで映画鑑賞会を終わります」との短い言葉で終わり、生徒に余韻を感じさせるものでした。やっぱり、芸術はすごいですね。訴える力が圧倒的です。生徒それぞれが何か思いをもってくれたものと思います。


 その思いを大切にね。p(^^)q。




  


  


手紙 スタンダード版 [DVD]

手紙 スタンダード版 [DVD]


 なるほど! と思ったら、ワンクリックを → 教育ブログRanking