POWERS OF TEN

ote2007-05-12


 
 1年生「生物1」は細胞の学習から始まります。メートル法で使われている接頭辞m(ミリ)、μ(マイクロ)、n(ナノ)の呼び方と大きさについて、肉眼、光学顕微鏡、電子顕微鏡の分解能*1の話と関連させて説明しました。


 その時に興味付けに使うのが、Philip Morrison他「POWERS OF TEN」日経サイエンス社 です。10年以上前に購入した本です。POWERS OF TENとは、10の累乗という意味です。最初のページを開くと、あるものを中心とした10の25乗の世界の写真があります。一辺が10億光年に当たります。ここからページを開くごとに1/10ずつサイズが小さくなります。そして、10の0乗、1m四方の写真では、ある男性がうたた寝をしている姿が映ります。その中心には男性の右の手があります。ページを進めると、さらに1/10ずつサイズが小さくなります。そして、最後は、10の-16乗の炭素原子のクオークの画像となります。


 10数年前に、この本の構成のおもしろさにひかれて買いました。生徒も、ページが進んで男性が出てきたときにはニヤニヤしていました。でも、前で本を広げて見せているので、本がそんなに大きくなく、各ページをはっきり見せることができなかったかも。各クラスとも、授業後から放課後まで教室にこの本を置いておきました。


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*1:識別できる限界