新幹線のカリスマ販売員とコンピテンシー

ote2006-09-29



 毎日新聞に掲載されたある記事を紹介されました。となりの達人「新幹線のカリスマ販売員」です。カリスマ販売員とは、山形新幹線「つばさ」の車内販売員の斉藤泉さんです。斉藤さんは、東京−山形間平均売上げ8万円のところ、30万円も売り上げてしまうそうです (@_@;) 。斉藤さんは、売上げの秘けつをたくさんもっています。

  1. 買うかどうか迷っていそうなお客さんに、視線を長めに投げかける。
  2. ポケットに入った釣銭を触った感覚で種類を判別し、素早く釣銭を渡せるので、より多く車内を回ることができる。
  3. 商品に興味をもった客には、「わたしが食べてもおいしかった」と言葉を添える。
  4. 客層や天気をこまめに考え、ワゴンに積む商品を考える。
  5. 「おすすめ弁当」「つばさ限定」などという自作の表示を取り付ける。
  6. 売れない弁当の内容やパッケージについて、具体的な工夫改善を提案する。


 このような、仕事ができる人の行動特性を「コンピテンシー」といいます。民間では、高い業績を上げている社員の行動・専門技術・ノウハウ・基礎能力を細かに観察し、何がその人を「仕事のできる社員」にしているのかを明らかにし、人材育成に利用しています。


 教員研修で教員のコンピテンシーを明らかにしている研修は、総合教育センターなどで行われている優秀な教員による実践発表でしょうか。
 各学校でも、生徒による授業評価を行って、その評価の高い先生のコンピテンシーについて、その先生のティーチングポートフォリオ(先生の授業に関係するもの一切合切)をもとに研修をすれば、学校全体の力が上がると思うのですが。


 斉藤さんは言います。「ただ売るだけなら、機械と同じ。お客さんのために現場が工夫できることはまだまだたくさんあります。」
 どんな仕事にも通じる言葉ですね。(^_^)


 生徒には、この話、キャリア教育のHRで使えるかな。


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