「学校の見える化」1:ホームページ

ote2006-03-19



 昨日話題にした学校の「見える化」について、何回かに分けて考えてみたいと思います(とぎれとぎれの話題にはなりますが)。最回は、「ホームページ」について考えてみたいと思います。学校の様子を見える化するツールとしては、最も効率的な強力なツールです。


 トップページを開いたときに、多くの学校では整った表示がなされています。しかし、コンテンツのカテゴリー別の表示がなされている場合が多いのではないでしょうか。閲覧者の目的がハッキリしている場合良いのですが、そうでない場合もあります。閲覧対象者別のカテゴリーを次のように用意してはどうでしょうか。同じコンテンツを閲覧対象者別にリンクするだけでつくれます。

  • 生徒の方へ:行事表、警報時の対応、シラバス、進路情報、お知らせ など
  • 保護者の方へ:行事表、学校評価の結果、シラバス、進路情報、学校の様子、お知らせ など
  • 地域の方へ:行事表、学校評価の結果、学校の様子、災害避難場所情報 など
  • 受験生の方へ:選抜の内容、施設・設備、制服、カリキュラム表、学校の様子 など


 「見える化」は、問題を明らかにする手段です。学校の問題をホームページ上で公表できるは、学校評価の結果です。評価の結果を示すのに、単に数値を示すだけでは問題点は見えてきません。
 例えば、「先生はわかる授業を行っている」について、アンケートの結果、5点満点で 4.5点 であったとします。数値的にみれば問題は特にありません。しかし、点数が足りない点はどこに原因があったのでしょうか。点数が低い場合も同様です。そんな時、点数とともに記述の結果を示すと、問題点が明らかになってきます。
 また、学校評価の結果だけを示さずに、PDCAサイクル*1のAction(改善・見直し)も合わせて具体的に示すと信頼される学校となるでしょう。


 次に、ホームページの更新について、考えてみましょう。各学校のホームページを見てみると、更新状況がモザイク状になっています。つまり、更新がされているページとされていないページが入りまじっているのです。学校によっては、年度が替わってもしばらくしても、先代の校長のあいさつが掲載されて場合があります。こまめに更新されているページは、担当分掌が活発に活動しており、されていないページは、担当分掌があまり動いていない証拠にもなります。「掲載する内容は変わらない」というのは、活動の工夫がないということです。この分掌の活動に問題があります。


 更新の手続きは、簡潔でありたいと思います。掲載内容については、各分掌で作成し、決済を受け、ホームページ担当者が更新をするとよいでしょう。ホームページ担当者に負担をかけない仕組みが大切です。更新手続きは簡潔であっても、各分掌で作成される内容が、「見える化」に照らしてその目的にかなう内容であるかどうかは吟味される必要があります。


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*1:Plan(計画・立案)、Do(実行)、Check(評価・検証)、Action(改善・見直し)