「見える化」


見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み

見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み


 遠藤功「見える化東洋経済新報社を読みました。この本を最初に見たときには、この書名はしゃれでつけられたとばかり思っていました。その後書店で、日経ビジネスAssocieという雑誌の表紙に、大きな赤字の「見える化」というタイトルを発見しました。知的生産を高める究極の論理ツールであると紹介されており、なるほどと思い、遠藤功「見える化」を買って読みました。



 見える化」とは、状況や問題点などをいつも見えるようにしておくことで、問題を早期に発見したり、進ちょくをリアルタイムに管理したりすることです。


 この「見える化」の元祖は、トヨタの製造ラインの「アンドン」です。製造ラインのすべての従業員が見ることができるようにつり下げられた、大きな掲示板です。

  1. ライン上で問題が発生すれば、アンドンを黄色に点灯させ、問題が発生した工程を従業員に知らせて、問題発生を共有します。
  2. アンドンを止める権限は、担当従業員にあり、トヨタでは問題があればラインを止めることを奨励しています。
  3. 監督者は問題ラインに駆けつけ、担当従業員と解決策を協議・実行します。

 このように、悪い情報を明らかにすることによって、問題を解決することが「見える化」の目的なのです。


 「見える化」は、学校の様々な活動でも使えそうな論理ツールです。最近は、学校評価をもとに教育活動の工夫改善がなされていますが、いくら高邁な目標を掲げて評価をしても、この「見える化」の視点がなければ本当の改善が望めないのではないでしょうか。明日は、学校でどんな「見える化」ができるか考えてみます。


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