甘い香り

キンモクセイ



 10月に入り、朝のうちはさわやかな風が職員室に入ってくるようになりました。先日より、机に座って仕事をしていると、甘い香りがしてきます。キンモクセイです。その甘い香りを感じるにつけ、暑かった夏の日々の思い出がよみがえり、なんとなく切なく寂しい気がします。


 このキンモクセイは中国から雄株だけがやってきました。ですからキンモクセイには実がなりません。また、増やすときには挿木で増やします。雌株がないわけではないだろうとWebページを探しましたが、日本には雌株はないということが分かりました。



 キンモクセイの甘いにおいは、γ−デカラクトンという成分が主成分で、この成分を、チョウ類は嫌って避けるようです。花の香りは、花粉を運んでもらうために昆虫類を誘引する目的で出ていることが多いのですが、キンモクセイの場合は、ちがう戦略があるのでしょうか。


 キンモクセイは、たいへん成長の速い樹木です。静岡県三嶋大社には、樹齢1200年の幹周り4mのキンモクセイがあり、国の天然記念物に指定されています。一度実物を見てみたいものです (^_^) 。


      三島大社Webページのキンモクセイ → こちら


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