「城の崎にて」

城の崎にて



 「城の崎にて」を読んだことがありますか。志賀直哉の作品です。

 志賀直哉といえば、国語の文学史で、「白樺派、正確で鋭い描写とむだのない文体、小説の神様」と丸暗記した覚えがあります。

 
 志賀直哉の「城の崎にて」を読みました。読んでビックリ。何に驚いたかといえば、

  1. 「城崎にて」と思いきや、「城の崎にて」でした。地名は「城崎」です。どうでもいいことですが。
  2. 短編小説でした。「暗夜行路」と並ぶ名作。少々厚い本かなと思ったら、文庫本で10ページの小作品でした。
  3. 城崎といえば、温泉。ですから、紀行文のような内容かと思いきや、違いました。山手線で事故に遭った後の、城崎での保養中の一コマ。玄関の屋根で死んだ蜂、魚串を頭から喉にかけて刺されて水の中をもがく鼠、自らの投げた石で死んだイモリを透徹した目で捉えています。


 明日城崎へ、職員旅行で行ってきます。そんな好奇心で「城の崎にて」を読んだのです。では。


小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)

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