アナロジーとは
- 作者: 梅津信幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/08/08
- メディア: 新書
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「「伝わる!」説明術」を読みました。
たとえ上手は説明上手!
どんなに込み入った話でも、「たとえ」で理解すれば上手に説明できる。その技法を分かりやすく説く。
著者の梅津さんの本の書き方がユニークですね。第1章が、「本書のエッセンスを10分で読む」というものです。10ページにまとめられています。さらに、各章に、各章のポイントが4行で示されています。ですから、この第1章のポイント4行を読みさえすれば、この本全体のポイントが分かるというわけです !(^^)! 。
それから、時間がない人のために、次のように書いてあります。
「手っ取り早くアナロジーの効果的な使い方をマスターしたいという人は、まず4章、6章を読んでください」
アナロジー(類推)とは、いっけん似ていない2つのものを、ある部分に着目して、「似ている」とみなすことです。例えば、「部屋の片付けは、テトリスに似ている」。落ちてくるブロックを回転させ、ブロックをすっぽり入るところに落とす。「かた付けものを、どこへ入れたらいいかよく考えて、向きを変えて、スポッと入れる」という点で、テトリスと「似ている」とみなすのです。
また、「難しいことを理解する時のアナロジーの働き」を、「化学反応時の触媒の働き」に例えて(アナロジーを使って)説明しています。アナロジーがないと、難しいことを理解するために高い山に登らなければいけないが、アナロジーがを使うと、トンネルを通ることができるので、高い山に登らなくても、簡単に理解できるというものです。
アナロジーの例をもっと簡潔に示してくれればよいのですが、対象となる2つのものの相互関係を重視しすぎて、説明がちょとすっきりしない感じです。
また、アナロジーとメタファーの関係が、わたしが思っている関係とちょっと違うのが気になりました。このことについては、ちょっと調べてみたいと思います。
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