アナロジーとは


「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)

「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)


 「「伝わる!」説明術」を読みました。

 たとえ上手は説明上手!
どんなに込み入った話でも、「たとえ」で理解すれば上手に説明できる。その技法を分かりやすく説く。


 著者の梅津さんの本の書き方がユニークですね。第1章が、「本書のエッセンスを10分で読む」というものです。10ページにまとめられています。さらに、各章に、各章のポイントが4行で示されています。ですから、この第1章のポイント4行を読みさえすれば、この本全体のポイントが分かるというわけです !(^^)! 。


 それから、時間がない人のために、次のように書いてあります。

 「手っ取り早くアナロジーの効果的な使い方をマスターしたいという人は、まず4章、6章を読んでください」


 アナロジー(類推)とは、いっけん似ていない2つのものを、ある部分に着目して、「似ている」とみなすことです。例えば、「部屋の片付けは、テトリスに似ている」。落ちてくるブロックを回転させ、ブロックをすっぽり入るところに落とす。「かた付けものを、どこへ入れたらいいかよく考えて、向きを変えて、スポッと入れる」という点で、テトリスと「似ている」とみなすのです。


 また、「難しいことを理解する時のアナロジーの働き」を、「化学反応時の触媒の働き」に例えて(アナロジーを使って)説明しています。アナロジーがないと、難しいことを理解するために高い山に登らなければいけないが、アナロジーがを使うと、トンネルを通ることができるので、高い山に登らなくても、簡単に理解できるというものです。


 アナロジーの例をもっと簡潔に示してくれればよいのですが、対象となる2つのものの相互関係を重視しすぎて、説明がちょとすっきりしない感じです。
 また、アナロジーとメタファーの関係が、わたしが思っている関係とちょっと違うのが気になりました。このことについては、ちょっと調べてみたいと思います。


なるほど! と思ったら、ワンクリックを → 教育ブログRanking