イソップ物語「アリとセミ」

ote2005-08-10



 「アリとキリギリス」は、有名なイソップ物語です。イソップ物語は、紀元前6世紀に、ギリシャ人の奴隷となっていたアイソポス(英訳:イソップ)が作ったとされています。しかし、すべてがアイソポスの創作ではなく、それ以前から伝えられていた寓話や後世に創作された寓話も多数含まれています。


 この「アリとキリギリス」は、ギリシャでは「アリとセミ」という寓話でした。あらすじは、同じです。

 夏の間、セミは歌を歌っていましたが、アリはせっせと食料をためていました。
 冬になり、セミはアリに食料を分けてもらおうとしました。しかし、アリは、「どうして夏の間にためておかなかったのだ。夏の間に歌っていたなら、冬は踊っていたらいいね。」と笑いました。


 なぜキリギリスがセミになったかといえば、ギリシャにはセミがいますが、イソップ物語が伝えられたイギリスにはセミがいないからでした。おそらく、この話がイギリスに伝えられたときに、セミでは分からないということで、キリギリスになったのでしょう。


 日本のドラマをイギリスに輸出するときがあります。夏のシーンで、セミの鳴き声が入っている場合、セミの鳴き声を消去して輸出するそうです。セミの鳴き声が入っていると、イギリス人は、雑音だと思うからです (^_^) 。


 トップの画像は、クマゼミです。「シャアシャアシャア・・・」と、大きく力強い音で鳴きます。メスがオスの鳴き声にひかれてやってきたのでしょうか。
 

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