心もスイング


スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]


 「SWING GIRLS」を音楽の先生に借りて見ました。まさに女生徒版「WATER BOYS」です。もちろん監督は、矢口史靖。「WATER BOYS」の監督です。

 

 舞台は東北の片田舎の高校。夏休み返上で補習を受けている女子生徒たちが、サボりの口実としてビックバンドを始める。当然のごとくやる気はゼロでサボる気満々。しかし、楽器からすこしずつ音がでてくるにつれジャズの魅力にひきこまれ、ついには自分達だけでバンド結成を決意!とはいえ楽器はないし、お金もない。バイトをすれば大失敗。なんとか楽器を手に入れて、いざ練習!と思いきや、今度は練習場所もなく、ついにはバンド解散の危機!?しかし、音楽への熱い思いがはちゃめちゃパワーとあいまって、紆余曲折を吹き飛ばし、感動のラストまで一直線!!


 映画作りって、大変ですね。「SWING GIRLS」のウェブページを見ると、’03年3月からスウィングガールズの活動が開始され、’04年2月にクランクアップしています。その間、彼女たちは楽器の練習に明け暮れているようです。また、中心になるメンバーは、5人(上野樹里貫地谷しほり本仮屋ユイカ豊島由佳梨平岡祐太)なのですが、中心メンバー以外の13人すべてのスウィングガールズに、役の上でのキャラクターが決められていることにはビックリしました。でも、それだからこそ、それぞれ台詞はないけれども、演技ができるのでしょうね。


 教育的な視点で見ると、この場面でしょう。初めてみんなで演奏を合わせるシーン。「A列車で行こう」を不揃いな音でよろよろと演奏します。そこで、上野樹里がみんなに一言いいます、「何かいぐね〜、いぐね〜」。まさに「外発的な動機付け」が「内発的な動機付け」に変わった瞬間です。不完全ながらも本人はまんざらではない。学習の場面では、こんな時には、教師の出番です。


 「SWING GIRLS」のような高校生のサクセスストーリーは、いいものですね。なぜなら、誰もが一度は通った道であり、誰もがみんなで何かに取り組んだという経験をもって見ているので、その一生懸命な頑張りが感覚的に分かりますし、共感ができます。わたしも、彼女たちの演奏に、心もスイングしてしまいました。
 高校ではこれから文化祭の準備が本格化します。9月には、多くの学校でたくさんのサクセスストーリーが誕生するでしょう (^_^) 。


 この映画を見て、昔、6年ほど続けて予餞会でティチャーズバンドを結成したことを思い出しました。ちなみにわたしの担当はドラムで、見よう見まねでやっていました。よくやれたものです m(_ _)m 。


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