花は夜だけ、アレチノマツヨイグサ
夏本番です。夏になり、花を咲かせる野草が少なくなる中、ひときわ目立つのが黄色の花をつけるマツヨイグサです。そう思うのは、朝早く出勤するわたしだけかもしれません。
夜7時を過ぎて咲き始め、朝8時ごろには咲き終わってしまうところから、「待宵草(マツヨイグサ)」と呼ばれます。また、月が出る頃に咲くので、「月見草」とも呼ばれますが、これは間違いです。月見草は白色の花をもつ別の野草です。
マツヨイグサは、南米のチリから江戸時代に帰化しました。続いてオオマツヨイグサが明治初期に。そして、明治中期にはアレチノマツヨイグサ(メマツヨイグサ)が帰化しました。現在では、アレチノマツヨイグサが最も勢力を広げています。わたしの家の周りに咲いているのも、アレチノマツヨイグサです。
オオマツヨイグサは、花の大きさは8㎝ぐらい、葉は幅広く、先は鈍いです。それに比べ、アレチノマツヨイグサは、花は3〜4㎝、葉は細めで先が尖っていますので、簡単に見分けることができます。
マツヨイグサは、夜だけに花を咲かすので、ベニスズメなどの蛾が花粉の媒介をしています。
アレチノマツヨイグサの花粉は、三角形をしているので、夏の間に採取して、子どもたちに見せてあげると、「花粉は丸いんだ」という子どもたちの既成概念を変えることができのでは (^_^) 。
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