ベニシジミの春型と夏型

ote2005-07-10



 先週の水曜日、川のほとり(奈良県大宇陀町)でベニシジミを見つけました。といっても珍しいものではありません。ベニシジミシジミチョウ科で、シジミチョウ科は日本には80種、世界には6000種います。小形であり、触覚の節の間や複眼の周りが白いのが特徴です。ちょうど実物大の画像となりました(^_^)。


 ベニシジミは、北海道から九州まで、低地から高山までの草花の咲く日当たりの良い路傍、草原、河川敷や堤防、田畑などに普通に見られる蝶です。季節は3月から11月ごろまで見られ、年に4,5回羽化します。幼虫の食草は、スイバ、ギシギシなどです。
      

 前ばねは、表裏ともにオレンジ色地に黒点があり、後ろばねは、表面は黒っぽく、裏面は灰色をしています。羽化する時期によって、はねの色彩が異なります。低温期に現れる個体はオレンジ色が鮮やかであり(春型)、高温期に現れる個体は黒っぽい(夏型)のが特徴です。


      


 この日は、春型と夏型の両方のベニシジミを見ることができました。タイトル上の画像が春型ベニシジミで、すぐ上の画像が夏型のベニシジミです。違いがよく分かると思います。


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