精子発見のイチョウの発芽
5月22日の日記で、東京小石川植物園の精子発見のイチョウを紹介しました。そこで拾ってきた銀杏を家で発芽させました。芽の左にあるのは、銀杏です。スケールが分かるように置きました。
イチョウの仲間は古い歴史をもち、古生代までさかのぼれます。中生代ジュラ紀(2.1〜1.4億年)に最も栄えましたが、恐竜と共にほとんどが絶滅し、新生代には現生のイチョウただ1種になりました。
イチョウの原産は中国で、いったん自生種が滅びた後、6世紀の半ばに仏教伝来とともに日本に渡ってきました。
イチョウは発根性が大変強く、かなり太い木でも挿木が可能です。布教僧の持っていたイチョウの生杖が、地面にささって根づいたという話もあるほどです。
種子である銀杏も、乾燥さえしなければ発芽率は大変よいそうです。シャーレに水を吸わせた脱脂綿をしき、3つの種子を播きました。すると、3つとも芽を出しました\(^^)/。
終戦後、東京の焼け野原に、一番初めに芽を吹いた木がイチョウだといわれています。
発芽させたイチョウは家では育てられないので、少し大きくなったら、勤務先にこっそりと植えようと思っています(^_^)。