実験器具あれこれ
さあ、質問です。下の①〜⑬までの、理科の学習に用いる実験器具の名前は何でしょう。
①ろーと台、②シャーレ、③ビーカー、④蒸発皿、⑤駒込ピペット、⑥ろうそく立て、⑦三角か、⑧時計皿、⑨スポイトびん、⑩集気びん、⑪支持かん、⑫自在ばさみ、⑬スタンド
実験器具の名前には、おもしろい話があります。
②シャーレ
シャーレとはドイツ語でお皿という意味です。細菌学者のペトリが発明したので、ペトリ皿ともいいます。
③ビーカー
鳥のくちばしを「beak」といいます。ビーカーのふちには、鳥のくちばしのような注ぎ口があるので、「beaker」なのです。
⑤駒込ピペット
英名「Komagome Pipette」です。駒込病院に勤務していた二木謙三さんの世界的な発明です。危険な伝染病菌を定量的に扱うために、スポイト状のピペット*1をつくりました。
⑦三角か(架)
「もののあたたまりかた」で、ビーカーに水を入れ、おがくずを入れ、三角かにのせ、下からバーナーで暖めます。三角かでは、バーナーを当てた部分がはっきり見え、対流の観察にはもってこいです。
⑧時計皿
時計のフードガラスに似ているから時計皿と思いがちです。英名は「watch glass」で、少量のものを観察をするために使います。明治時代に誤って和訳してしまったのでしょう。蓋がわりにも使います。
実験器具に限らず、ものの名前の由来には、おもしろい話がたくさんあります(^_^)。情報を付加すると、「なるほど!」となり、名前も覚えやすくなります。
*1:従来は、管に口で吸いとりました。中和滴定の実験を思い出してください。