記事は踊る −何が何でも学力低下にしたいのはどこの新聞−


 4月23日付けの全国紙各紙のトップは、全国一斉の学力テストの結果についての記事でした。見出しを見ると、各紙の学力問題へのスタンスが見えてきます。☆は、トップ見出しです。
 学力テストの結果ですが、2年前の調査に比べ、同一問題では、正答率*1が「上回った問題 43%」「差がない問題 39%」「下回った問題 17%」でした。


違いがわかる毎日新聞
 ☆ゆとり教育下 成績上昇 
 ・記述式には弱さ
 ・「ゆとり」見直し路線と矛盾
 ・戸惑う文科省
 ・「総合」「教師の工夫」が成果
 ・総合的学習の効果/学力二極分化解消を
 ・現場に広がる不安・批判
 ・小学国語、期待値の半分
 ・「勉強は大切」87.7%


読む、いま。読む、先。読む、ほんとう。読売新聞
 ☆小中生学力改善の兆し 
 ・国語の記述なお課題
 ・”好成績”実感わかず
 ・現場「まだまだ課題」文科省も慎重
 ・危機感バネ 基礎はアップ
 ・学習意欲も改善 生活習慣で差
 ・授業時間確保が急務


もっと身近に。もっと分かりやすく。産経新聞
 ☆小5、半数「北海道」知らず
 ・学力低下 歯止め?
 ・基礎「△」応用は「×」
 ・新課程の児童・生徒 不得意は−
 ・教員の意欲向上を
 ・目立つ「自己チュー」解釈 国語
 ・実感ない「人体」 理科
 ・「国土」「政治」に関心低く 社会
 ・3年で成績低下傾向 英語
 ・比例と反比例を誤解 算数・数学


GOOD NEWS! 朝日新聞
 ☆学力低下に歯止め 
 ・算数・理科正答率改善 国語記述は低調
 ・基礎定着 やる気も
 ・政治・経済基本概念に不安/物理現象・物質で改善
 ・計算技能アップ目立つ/てこの釣り合い正答率さらに低下
 ・先生頑張ったんだな
 ・一喜一憂 実にこっけい
 

*1:通過率