「ウェブログの心理学」を読みました。


 ウェブログWeblog)とは、日記的なWebサイトの総称で、ブログ(Blog)と縮めて呼ばれています。ウェブ日記との違いは、日付ごとの日記に対して、コメントができたり、トラックバック(わたしももう一つ分かっていません)が行われることです。


ウェブログの心理学

ウェブログの心理学


 「ウェブログの心理学」という本があります。この本は、ウェブログとは何か。どのように誕生し発展してきたか。社会心理学から、なぜウェブログは書かれ、読まれるのか、といった内容です。目次は以下の通り。


第1章 インターネット時代のコミュニケーション
第2章 コミュニティに見るウェブログの歴史
第3章 ウェブログ社会心理学
第4章 ウェブログの現在と未来
終 章 ウェブログの・個人・社会
付 録 ウェブログの歩き方、年表、論文・記事リスト


 とくに面白かったのは、第3章でした。「なぜ人はウェブログを書き続けるのか」、この「はてなダイヤリー」の利用者にウェブログ作成に関する質問紙調査を行った結果、「欲求→効用→満足→継続意向」というような流れがあることが分かりました。以下は、その流れの詳細です。


ウェブログを書きたいという欲求
 ・自分を見つめたい。
 ・人からよく見られたい。
 ・人とつながっていたい。
 ・自分のもっている情報を提供したい。
 ・有益な情報を得たい。


ウェブログを書くことによる心理的な効用
 ・自分の問題や感情などを、整理し明確にすることができる。
 ・不満や葛藤などを発散し、すっきりとすることができる。
 ・自分に共感してくれる他者との出会い、親しくなれる。


心理的な満足感


ウェブログの継続意向


 コメントやトラックバックなど、読者からのフィードバックは、ポジティブなもの(共感、励まし、賛辞、感謝など)とネガティブなもの(抗議、いやがらせ、不適切な引用や悪用など)が、心理的な効用や満足感に大きな影響を及ぼします。ポジティブな場合は、ウェブログの継続意向を高め、ネガティブな場合は、ウェブログの継続意向を減衰させることが分かりました。


ということで、皆さんのポジティブな反応をお待ちしています。
 わたしの場合の「書きたいという欲求」「心理的な効用」って、何だと思われますか。それは秘密にしておきましょう (^_^) 。