やる気満々

ote2005-04-07


 小学校4年生の娘が、ベネッセの「チャレンジ4年生」を始めました。なんでも学校のお友だちがやっているとのこと。娘は大の勉強嫌いで、学校が終わっても、すぐに遊んでしまうので、宿題をやるのが遅くなってしまいます。しかし、恐るべし「チャレンジ」。「チャレンジ」がきてからというもの、なんと自主的に学習に取り組んでいるではないでしょうか。今は赤ペン先生の問題を送るために頑張っています。


 チャレンジには、ビデオが付いています。娘は真っ先に飛びつきました。ビデオには2人の小学4年生になる少年と少女が登場。3年生までと同じような勉強を続けていたらということで、未来にタイムスリップします。そこでは、5年生になった2人が先生の簡単な質問に答えられないという場面に出会います。というわけで、今に戻った2人は「チャレンジ」を始めようと考えます。


 次にビデオは教材の紹介。問題集のほか、計算機パーフェクトマシンや漢字マシンなどの付録もついています。4年生になれば、答えも大人のように自分で持っておくとおだてます。1日1回20分、すき間時間を見つけてやれば大丈夫だといいます。 


 そして、問題集をやる方法について解説します。終わったところにはシールをどんどんはっていく。答え合わせも4年生は自分でやる。間違っても気にする必要はない。間違った所には、隠さずにしっかりと×をつけて、見直すことが大切(納得)。


 リズムに合わせて、登場人物4人が声をそろえて言います。「1日1回20分、答え合わせも自分で5分、しっかり×(バツ)して自分で見直し、自分でどんどんパワーアップ!」 最後は毎月22日に赤ペン先生の問題をやって送ります。戻ってきた問題には赤ペン先生がやさしく解説しています。赤ペン先生にお便りを書くこともできます。また、頑張りシールがついてきて、それを集めると宝物がもらえます。しかも、頑張るほどよい宝物が。最後に「チャレンジ」をやることを決めた2人の少年少女は、再びタイムマシンで小学校5年生の教室へ。そこには、先生の問題に自信をもって手をあげる2人がいました。娘は、何度もそのビデオを見ていました。


 チャレンジには、学習を継続させるいろいろな工夫があります。キャラクターが登場する楽しい教材、付録、テキストにシールが貼れる、宝物がもらえる、自分で答え合わせはかっこいいと思わせる、ビデオ等々。これらはすべて外的動機付けですね。また、チャレンジタイム(「チャレンジ」をする時間)を宣言するシートがあり、それを親に見せて宣言する。先ほどの頑張りシールで宝物がもらえる。赤ペン先生からのお便りの返事がもらえるなど、インターラクティブ(双方向性)を兼ね備えており、それらも外的動機付けをさらに強化しているように思えます。


 これまでの教育心理学では、外的動機付けは最終的に外からの動機付けがなくなったときには、効果を著しく低下させると言われていました。発達段階が低かったり、学習に興味をもてない子どもは、学習に対して内的動機をもつことはむずかしいといわれています。最近の教育心理学では、そのような子どもには、例えば報酬を与えるなどの外的動機付けでまず学習をさせ、学習のおもしろさを引き出させることが大切だと言われています(最終的には、学習に対して内発的な動機がもてるようにしなければなりませんが)。受験などの「競争」を子どもたちにもち込むのも外的動機付けの一つです。大学受験に失敗して、予備校で受験のために一生懸命学習するうちに、ある科目のおもしろさを見いだしたという人も多いようです。


 うちの娘は、すっかり外的動機付けによって「チャレンジ」に取り組んでいますが、母親が付いて40分ぐらいかかります。1日1回20分って、これ誇大広告 (・_・?)。



追記: ちなみに父であるわたしは、高校1年の時に、3か月と「進研ゼミ」が続きませんでした (,_'☆\ バキ 。