就職差別を考える − 人権教育 −



 3年生初めての人権HRがありました。テーマは進路保障。今日は就職差別についての学習です。どの学校でも3年生の1回目の人権HRは同じ内容ではないでしょうか。昔の社用紙(入社志願書)を基に学習をしていきます。学習の流れは次の通り。

  1. 社用紙を記入する。
  2. グループになって、企業を受験するに当たって記入する必要がない項目がないかを吟味する。また、記入する必要がない理由を考えてみる。
  3. 黒板の必要がない項目に正の字を書いていく。
  4. 必要がない理由を発表し、教員の話を聞く。
  5. 近畿統一応募用紙を見て、社用紙と比較する。
  6. 近畿統一応募用紙がつくられた経緯を知る。

    
     社用紙.pdf 直


 多くの生徒は、社用紙を書くのを途中でやめていました。家族構成(死亡者も)、住居、資産などを記入できないからです。そのタイミングでグループをつくらせ、話し合いをさせました。必要がない項目を挙げることはできたのですが、その理由を正しく認識はしていないようです。生徒はそれらの項目が「働くこととは関係がないから」と言います。間違ってはいないのですが、採用が個人の適性や能力に基づかなければならないことまでは考えが至らないようです。このことについては、日本国憲法の「法の下の平等」について話をして、押さえをしました。自分の意識と本質とのズレを正しく認識することによって成長するのですね (^0^) 。


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