河瀬直美 『朱花(はねづ)の月』 を見る


 今日は最初の予定ならば朝の9時から部活動の練習をするつもりでした。昨晩天気予報を見てみると雨が上がるのが遅れそうだったので、10時練習開始としました。そして、朝8時半現在「警報」が出ている場合は、練習を中止にすることとしました。朝7時に起きると雨はやんでいました。しかし、スマートフォンで確認すると私の住んでいる地域も学校のある地域も警報が出ていました。あと1時間半もあるのでそのうち警報も解除されるだろうと思っていました。しかし、まったく解除される気配がありません。結局、部活動は中止となりました。警報は現在夜の8時でも続いています。



 その後新聞を読んでいたら、昨日から『朱月の月』が封切りになった記事がありました。部活動が中止になったので、ボッとしていても仕方がないので、近くの映画館へ足を運ぶことにしました。映画は9時55分からです。一応インターネットで予約をして行きましたが、台風で本日1回目の上映であるのか、客席の半分ほどの入りでした。


 ストーリーは次の通り。少し予習をして見に行ったほうが良かった〜 (^_^) 。

 香具山 、畝傍山耳成山大和三山のほぼ中心に位置する藤原宮跡では、いまも発掘作業が進められている。ベルトコンベアで運ばれていく土の塊は、いにしえの人々の魂にも重なり合う。そこから少し離れた鯉のぼりがたなびく奥明日香の集落・栢森(かやのもり)に暮らす木工作家の拓未(こみずとうた)は、数年前にこの地に移り住んできた。古民家を自ら改築し、村のおばあちゃんに畑づくりを習い、多くを語りたがらない彼がようやく見出した自分の居場所だ。

 そんな生活を始めたころ、同級生だった加夜子に再会する。朱花*1という色に魅せられた染色家の加夜子(大島葉子)は、地元PR紙の編集者の恋人・哲也(明川哲也)と長年一緒に暮らしている。紅花の真紅の液体に布をくぐらせ、したたる血のような朱花色は、加夜子のうちに秘められた狂気にも似ている。再会したふたりはいつしか愛しあうようになり、つばめが巣作りをはじめた工房には穏やかな時間が流れる。

 戦前、互いに気持ちを寄せ合っていたにもかかわらず、添い遂げることのできなかった加夜子の祖母・妙子(大島葉子)と拓未の祖父・久雄(小水たいが)に代わって、その想いを遂げようとするかのように幸せなときを過ごすふたりだったが、加夜子が身籠ったことをきっかけに、平穏な日常に変化が訪れる……

 拓未は、その小さな命の存在に戸惑いながらも、生まれ来る命を待つ決心をする。


      
   

 河瀬監督の映画を見るのは初めて。登場人物のセリフに抑揚がなく、何かドキュメンタリーでも見ているようでした。また、今と古代を結びつけるおどろおどろしさがなんともいえません。また、勘の悪い私は今ひとつ映画の流れにのれませんでした。買ってきたパンフレットを読むにうちに、登場人物の人となりを感じ取ることができるようになりました。遅い〜 (^_^) 。今度レンタルで出たときにしっかり見直してみようと思います。でも、明日香を中心とした自然と映画の流れが一体となっていることは感じることができました。なお、パンフレットは、昨日河瀬直美監督が舞台あいさつを終えてサインをしていったものがあり、それを頂きました \(^o^)/ 。


   


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*1:万葉集に登場する朱色の花。炎を連想させ、命を象徴する一方、赤はもっとも褪(あ)せやすいがゆえに、貴重な色とされている。その褪せやすさに重なる人の世の無常や儚(はかな)さもタイトルに託している。