恐怖の陸上競技記録会


 この連休は記録会でした。4月9日に続いて(ブログを参照してください)、昨日も写真判定システムのトラブルで大変なことになりました。午後から天候が悪くなり、少し暗くなったのです。すると画面が真っ黒に。ゴールした選手が識別できず、タイム判定ができない状態に陥りました。午前中は業者の方がいらっしゃったのですが、昼からは所用で競技場を後にしていました。電話で問い合わせると、「照明を付けたらどうでしょうか」という提案でした。しかし、照明を付けても改善しません。なんとかこの日は競技を終えることができましたが、これでは話になりません。明日も競技があるのです。それで、競技場と専門委員長から業者へ電話を入れてもらい、何とかするように強く抗議をしてもらいました。結局、本日中に東京から業者が来て夜を徹して検査をしてもらうことになりました。


 そして、今日。原因が分かりました。分かったら何ということもないのですが、初期設定ですでに撮影画像の輝度が低くなっていたのです。この初期設定は私たちが普段触るようなものではありません。業者が言うには、昨年11月にその設定が変更されているとのことでした。誰かがそれをやったのです。しかし、これまで数回にわたって、あたりが暗くなると画像がどんどん暗くなる現象を業者に言っているのですから、このことにいち早く気づいてほしかったと思います。最近はだんだん審判に来るのが気が重くなってきました。何かシステムトラブルが起こるのではないかと。



 今日は100mやハードルはバックストレートで行うことになっていました。この競技場のホームストレートは向かい風になることが多いのです。一昨年度の改修の時に、バックでも写真判定ができるようにしたのです。このバックストレートでの逆送のセッティングは大変気が重いものです。主にカメラを設置している写真判定塔からバックにある支柱へカメラを移動させ、写真判定ソフトの入ったノートパソコンを運んでセットしなけらばなりません。それに伴い、様々な機材を運ばなければならず、とても煩雑な作業です。この作業は昨年の8月以来でしょうか。記憶をたどりながらの作業でした。何とかセットして映像調整で画像を流してみると、レーンの境を示す筋が出てきません。「何でや何でや」とバタバタしていました。1人が言います。「ゴールのラインがレーンとクロスする所に黒い目印が付いていない」。黒の目印を撮影することによって、画像に黒い筋が出てくるのです。実は競技場の更新の時に、誰かが黒の目印を剥がしているのです。これではレーンは映りません。本当に心配はつきません。次から次です。なんとか100m25組ほどと5000m、女子3000mをこなすことができました。ああ、よかった。よかった。



 今日は大きなトラブルはなく、競技を終えることができました。でも、正直しんどいです。私たちが直接悪くなくても、責任を感じてしまいます。一番被害を受けるのが生徒たちですから。競技場の管理者には、業者とのメンテナンス体制をしっかり確立してほしいと思います。また、業者には的確な指示を出してほしいです。そして、私たち審判員はシステムの知識をマスターしたり、こうしたトラブルの経験をストックし、システムについての知見を修めたりすることが必要です。しかし、あくまでもこれが本業ではないので、限度はあります。このシステムは、「人にやさしいインターフェイス」ではなく、「人に厳しいインターフェイス」ですね (T_T) 。


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