人に優しいインターフェイスとは −写真判定装置−



 今シーズン初めて、南部の競技場で記録会が開かれました。私は写真判定員として、走った選手のタイムと着順を決定する審判をしました。写真判定装置の中枢はパソコンで、選手がゴールしたときの画像を使ってタイムを判定します。ところが、昼を過ぎた辺りからトラブルが続出。スターターが撃ったピストル信号で写真判定装置のタイマーが動きだすのですが、ピストル信号の入る時間(割り付け時間)がなんらかの理由でずれてしまうのです。例えば100mで2’55”37とかいうようなタイムが出てしまうのです。


 これを解消するには、その現象が起きる都度、ピストル信号が入った時間をパソコンソフト上で正しく手動で修正し、さらにその記録を保存するときに、すでに与えられているファイル名と異なる名前を付けて保存しなければなりません。今日はこのような割り付け時間がずれる現象が頻発しました。そんなことですから、記録したファイルを保存するときに名前を変更するのを忘れたえて正しい記録がでなかったり、変更した後に次のレースの設定を忘れたりと二次的トラブルが起きます。注意の分割ができない状態になるのです。


 おまけに、朝は雨で撮影カメラの絞りをいっぱいに開いても暗く、選手の画像が判別しにくい状態でした。そんな状態で上記のトラブルが起き、そんなときに、天候が急回復し、今度は明るすぎて画像が白くとんでしまうような状態になりました。映像レベル調整を行うもののうまくいきません。いろいろなことに気を取られている間に、他の人的なミスが発生します。


 北部の競技場で使っている写真判定装置は、あまりトラブルがありません。それは、人に優しいインターフェイスだからです。直感的に操作をすることができます。例えば、しぼり調整でも「晴れ」「曇り」「夕方」を選択します。南部のは画面を切り替えて、画面上の光量調節ボタンを押して調節します。とにかく、南部の競技場で使っている写真判定装置は、人が操作する事柄が多く、細かく神経を尖らせて操作しないとうまく作動しません。競技場の方から写真判定装置のメーカーへ電話してくれと言うことでした。電話をして症状のことを話し、この判定装置のよくない部分を指摘すると、「国際的に使われている装置ですから」と開き直りに近いことを言われました。


 初心者でも使い勝手のよいものをつくって欲しいものです。これだけ問題が起こると言うことは、こっちの人的ミスも含めて、この会社の装置のインターフェイスが人に優しくないことが原因ではないでしょうか。もう少し研究をして欲しいものです。走った生徒諸君、迷惑をかけた審判部署のみなさん、本当に申し訳ありませんでした <(_ _)> 。


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