ミッション宣言 −スターバックスと学校−



 最近、休みの日に最寄りの駅にあるスターバックスによく行きます。駅まで約1.3km、運動がてらに歩いて行きます。店では本を読んだり、先週はパソコンを使いました。今日も朝10時過ぎにスタバへ行き、おすすめのドリップコーヒーを注文しました (^_^) 。


 本を読み始め、ふと顔を上げて店内を見回しました。勉強をしている人、カップル、私と同じように本を読んでいる人、お年を召した方もいらっしゃいます。やはり、新聞を見たり、本を読んだりしています。私の隣の席にも、老人のご夫婦がやってきました。奥さんは脚が悪いようで、ご主人がコーヒーを運んだり、砂糖を取ったりしていました。


 そのご夫婦が店を出たあと、その席に杖をついた老人がやってきて座りました。するとスタッフがメニューをもってきて、注文を聞ききます。「よく見ているのだな。脚が悪いので気を利かせてメニューをもってきたのだろう」と感じました。その後、注文した品を運び代金の金額を伝えました。忘れていたらしく、老人は「そうやったな」とゆっくり財布を出し、「細かくてもよいか」とたずねました。そして、財布をひっくり返して硬貨を手のひらに出し、ゆっくりと数えます。もらった硬貨をスタッフが数え、「あと400円です」と言いました。老人は「えっ」と聞き直し、再度硬貨を数え始めました。耳も遠いようです。スタッフはいやな顔1つ見せず、その老人に寄り沿って接客をしていました。


 スターバックスはWebページの会社案内で、スタッフの在り方として6つの「ミッション宣言」しています。そのうちの一つ「Our Customers」次の通りです。

Our Customers
心から接すれば、ほんの一瞬であってもお客様とつながり、
笑顔を交わし、感動経験をもたらすことができます。
完璧なコーヒーの提供はもちろん、
それ以上に人と人とのつながりを大切にします。


 さて、学校ではどうでしょう。大規模校ともなると、生徒1200名、職員が80名。なかなか一つ方向には進みません。「教員のミッション宣言」「生徒のミッション宣言」があればよいのですね。学校でそのような宣言といえば「校訓」が思い浮かびます。しかし、「校訓」は大抵のばあい難しく、私たちの気持ちにはなかなか入ってきません。しかし、校訓を実現させるための平易なミッション宣言はつくれるでしょう。そして、教員が、生徒がそれぞれのミッション宣言の内容を実現するためにはどうしたらよいのか具体的に考えるのです。理想主義でしょうか (^_^) 。


 スターバックスでは、ミッション宣言のページに「ここに書かれた原則を、ぜひ毎日に活かしてください」とあります。今日の光景はその一端だったのですね。スターバックス精神が伝わってきました。


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