明日は終戦記念日



 明日は65回目の終戦記念日です。今年の夏は「美ら島沖縄総体」にバドミントンで参加した息子の応援で沖縄に行った折に、沖縄島最南端の糸満市にある喜屋武岬(きゃんみさき)に行きました。ここは、沖縄戦で北から追われた日本軍が玉砕した後、岬の戦場に取り残された一般住民が手榴弾などで自決したり、岬の崖から身を投げたりして悲惨な最期を遂げた場所です。この辺りは、波の浸食でできた急峻な崖が続きます。南を望むと海が広がっています。ここに追い詰められた人たちの絶望感を思うと、胸が締め付けられます。


 喜屋武岬を訪れたせいか、今年は原爆記念日終戦記念日がわたしの気持ちをかき立てます。わたし自身は戦後15年目に生まれているので、もちろん戦争は体験していません。戦争と関係して印象的なのは、幼い頃に、手足を失った傷痍(しょうい)軍人が歩道橋の上で物乞いをしていた姿です。そのような姿は何度も目にしました。5年前に亡くなった父は福岡の大牟田で空襲に遭い、焼夷弾で弟を亡くしています。母は佐賀で終戦の日は妹の子守をしていたそうです。父母とはまともに戦争の話はしたことがありません。


 わたしたちの世代が、生徒たちに戦争について何か学ばせることは可能なのでしょうか。何を伝えることができるのでしょうか。ついついそんなことを考えてしまいます。


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